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ラスキ「近代国家における自由」と現代社会
ハロルド・ラスキ「近代国家における自由」を読み終わりました。
出典
ハロルド・ラスキ「近代国家における自由」岩波文庫
1930年に出版され、1948年に新版として諸論が追加された書籍ですが、感想としては、70年以上前に出版されたにも関わらず、現代社会が含む問題点に通ずる指摘が多々あるということです。やや悲観的に見れば、これは社会的問題が、70年経った今でも根本的に改善されていないという事を示して
ラスキ「近代国家における自由」と個人の政治的教養
ハロルド・ラスキは、その著書「近代国家における自由」で権力と個人の関係について以下のように述べている。
『極言すれば、法律は個人がそれを受け入れてはじめてできあがる。こうして、立法政策の要諦は利害関係者たる人々の同意であると言えるであろう。この真実性は末梢事のばあいでも変わりがない。しかも、この真理のもたらす結果は明らかに重要である。私の見るところが正しければ、権力は常に危険を冒して行動する。権