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動いてる星はなんですか?

こんにちは。星空案内人のまいの(mai-no)です。

動いている星ってなんだろう?!「飛行機かな?でも赤や緑でチカチカ光っていない。」「あの星綺麗〜…あれ?よく見たらゆっくり動いてるし、流れ星みたいに一瞬じゃない!」それはおそらく「人工衛星」や「デブリ」ではないでしょうか。今回はそんな2つをご紹介します。

人がつくった星「人工衛星」

星のように夜空で光っているけれど、これは漢字の通り人工的に作ったものです。ロケットで打ち上げられ、地球のまわりをグルグル回っています。

天気予報やGPS機能、地球環境を調査する等様々な目的のために打ち上げられ、回っています。日本のものもあれば、中国・アメリカ・イギリス…色々な国の人工衛星がたくさんあり、私たちの生活を支えてくれています。

3つの黒いキューブは手のひらサイズの人工衛星。地球の大気について調べています。

デブリってどこからきた言葉?

スペースデブリ(space debris)。よく「デブリ」「宇宙ゴミ」といわれるものです。デブリとはあまり聞き馴染みのない言葉だと思いますが、フランス語で「破片」という意味です。
ロケットで打ち上げる際、どうしてもゴミが発生してしまったり、ロケットの破片が飛んでいってしまうことがあります。お役目が終了してしまった人工衛星なども「デブリ」に入ります。

全て大気圏で燃え尽きるんじゃないの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが全てではなく、そのまま地球のまわりを漂うものもあります。人工衛星やデブリも自分からは光っていません。惑星の光り方と同じように、太陽の光が反射して地球から見えています。

国際宇宙ステーション、カッコよく言うと「ISS(アイエスエス)」

よく「ISS(国際宇宙ステーション)をみよう」「きぼうをみよう」
という記事を見かけませんか?
International Space Stationの頭文字を取ってISS。
色々な国が協力してできている、サッカーグラウンド程の広さの宇宙の実験施設です。このISSが地球からも見えるのです。下の写真のようなモノがドーンッと見えるわけではありませんが、星のような光の粒が動いて見えますよ。

ISSの中の日本の部屋(実験棟)の名前が「きぼう」なので、「きぼうを見てみよう!」とも言われます。
☆JAXA:ISS(きぼう)を見よう
https://lookup.kibo.space

ISSも同じ人工衛星の仲間なのですが、他の人工衛星とはちがうのが「人が住むことができる」ことです。宇宙飛行士が交代でISSに住み、野菜を育ててみたり、メダカを飼育してみたり、宇宙では人体にどんな影響があるか…など、宇宙空間を利用して様々な実験をしています。

見つけたけど、どんな人工衛星だろう?!

偶然見つける場合の方が多いですが、それが何だったのかは後からゆっくり調べられます。
・見つけた時間〜消えた時間
・方角
この2つだけでも確認しておきましょう。余裕があれば、どの星(星座)のあたりを動いていたのかを覚えておくと探しやすいですよ。

見つけた時にスマホを持っていたら、とりあえず今の時間を確認します。そのまま光をじっくり追いかけて…消えた時間を再び確認。あとで方角と星座も確認した上で、下記のサイトで当てはまる人工衛星を探してみましょう。

☆おすすめサイト heavens above
https://www.heavens-above.com/?lat=35.6372&lng=139.8927&loc=Unnamed&alt=0&tz=JapST

全てではありませんが、比較的明るい人工衛星やデブリであれば載っています。星座アプリでも、ものによっては人工衛星やデブリを表示してくれているものもあります。

光の正体が一体なんだったのかわかった時は本当に感動します。
もちろん街明かりが少ない場所程見えますが、都会でも目が慣れてくると見える可能性もあるので是非探してみてください。

画像引用:NASA


文:まいの(mai-no)
星空案内人
千葉県出身。本職を星空案内にしたい、明るさと元気が取り柄の看護師。
宇宙や星も大好きだけれど、食べ物・音楽鑑賞・書道も大好きです。

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