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どうして冬なのに、ちがう季節の星座が見えるの?

こんにちは、星空案内人のまいの(mai-no)です。

星空案内をしていて、とても多い質問2つ目
「どうして冬なのに秋や春の星座が見えるの?」
ということについてです。

実は「ちがう季節の星座が見えて当然」なんです!
今回は食べ物の旬について考えながら、お話していきます。

スイカはいつ頃が1番美味しい?

スイカ=夏のイメージがあり、旬ですね。
「夏になったら食べるよ」という方も多いのではないでしょうか。

そんなスイカですが、早ければ4月に出回り、10月頃まで販売している地域もあります。
(冬に販売しているところもあるそうです…すごいですね)
春に旬を迎える品種もあり、実はスイカって夏以外もいただけるんです。

野菜や果物には旬があり、その時期に食べることが1番美味しいと言われますが、そうでない時期も十分楽しめます。
実は星座も同じように見頃(旬)があり、見頃に見る方が宙にある位置もベストで楽しいのですが、そうでない時期も楽しめるのです。

旬でなくても楽しめる星空

スイカ=夏が旬と強く思うように、
冬=冬の星座が見える!と強く思われがちですが、
冬以外でも冬の星座は見ることができます。

私達はわかりやすいように季節毎に星座を分けて説明をしていますが、そもそも実際の星空は季節毎に綺麗に区切られてはいません。
季節によって紹介されているのは、その季節が見頃で(南の宙に見えるのがベスト)とても綺麗に見えるからです。

これは星空全体を横に広げてみたものです。
冬であればオリオン座が見頃になり、さそり座がいきなり横から現れてくることはありません。
ですが、冬以外の季節の星座が見えないわけではなく、隣の春・秋の星座も楽しめるのです。

目指せ!一晩で春夏秋冬コンプリート

下の図は東京の12月と2月、20時の星空です。

どちらも時期的には「冬」で、見頃のオリオン座も輝いていますが、位置が違いますね。

もっとちがう言い方をするならば「太陽がいない時間を狙えば、ほとんどの季節の星座(星)が見える」ともお伝えできます。

春夏秋冬の代表的な星座を一晩で見ることが可能なのです。
(夕方・明け方は見える星は限られてしまいますが)

私は一晩で春夏秋冬コンプリートを昨年11月にチャレンジしました。
体力&寒さ&眠気との闘いになり、明け方は特に辛いですが
「秋なのにこんなにいろんな星座が見られるんだ」というすごく不思議な感覚がとても楽しかったです。

次の日夜更かししても支障がない時に!是非チャレンジしてみてください。


文:まいの(mai-no)星空案内人千葉県出身。本職を星空案内にしたい、明るさと元気が取り柄の看護師。宇宙や星も大好きだけれど、食べ物・音楽鑑賞・書道も大好きです。

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