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福岡の「居酒屋」で受け取った「紙切れ」で学んだこと!


◇「福岡」という街

見出し画像は 職場の窓から見える 博多湾
その先に広がる玄界灘げんかいなだを一望する風景だ

湾に架かる「博多湾アクセス橋」の白い姿も
本当に美しい

10年ほど前になるが 福岡で生活した記憶は
今でも 鮮烈なイメージで 心に残っている
私は 2013年から3年間 仕事で福岡に移り住んだ
住居は 庶民的な雰囲気のある 商店街のそばを
選んだ

会社の先輩から「サラリーマンにとって福岡は
天国だぞ!
」と聞かされていた意味が
すぐに分かった

まず街全体がコンパクトだ 空港や主要な施設
へのアクセスが簡単 大きな商業施設がある
空港の隣りがすぐ繁華街  図書館 博物館が近い
プロ野球 歌舞伎 演劇 コンサート 相撲など
気軽に観られる 日暮れが本州より遅いので
夕方でも かなり明るい

「博多どんたく」や 博多祇園山笠はかたぎおんやまかさなど
大きなお祭りがある 適度に 田舎 と都会が
バランス良く融合している 関東に比べたら
物価が安い だから暮らしやすい!

更に料理が旨い! 長浜ラーメン もつ鍋
水炊き 筑前煮 博多うどん 明太フライ 
もんじゃ焼き 鮮魚市場が近いので魚が旨い
屋台が楽しくて旨い … ちょっと足を延ばせば 
牡蠣小屋かきごや 日本酒の酒蔵だらけ イカの生き造り
焼酎の酒蔵が目白押しで 別府温泉 湯布院など
温泉三昧 …

そして何よりも 博多弁!がある 女性達や
小さな子供の会話が なんとも言えず 可愛い!
福岡空港の看板には「よう きんしゃったね」
(ようこそ おいでくださいました)とある
「学校休みやけんね、今から遊びに行かん?」
「よかよ~!」…  もうこの「よかよ~!」
 が  本当に「よかよ~!」なのだ

かくして福岡は 私の心を鷲掴わしづかみして
住んで良かった街 No.1 の栄冠を みごとに
勝ち取った
のでございました!!

あっ この記事を読んでいらっしゃる貴方
「福岡と 博多は同じ」だと思っていませんか?

実は 那珂川なかがわという 第一級河川 を挟んで
東側が 博多 西側が 福岡と呼ばれていまして
早い話が 別のエリアになるんです

でも那珂川を知らなけりゃ 何のこっちゃって話
なので 私は「福岡」に住んでましたが 周囲の
人には「博多」に住んどるよーっと申しておりました

◇ 昭和みたいな居酒屋風景

実は「サラリーマンにとって福岡は天国だ!
の話はここから始まります

お酒が 超絶大好きな私には 酒場ひしめく福岡の街
を目の前にして 会社帰りに 真っ直ぐ 家に
帰ることなど  できるはずがありません

そこでまず「終電 に関係なく歩いて帰れる!」
徒歩圏のお店を探して 夜の街を徘徊しまして
ついに見つけましたよ
私だけの「幻の飲み屋街」を!

お客が大勢いて 大繁盛のお店なんか NG です
賑やかなら良いってもんじゃ~ ございません

いいですか  みなさん!
ここテストに出ますからね!

「少し控えめな感じの飲み屋街」
 これですよ~ これ!

昭和にタイムスリップしたような 幻の飲み屋街です

まず …看板がぽつり ぽつりと立ってる位が
丁度良いんです そうです!
「わび・さび の世界」
ってやつです

 昭和感がだだ●●漏れで まるでタイムスリップ
した様な気分にさせてくれる街並み 
これが
重要なんです

かくして常夜灯に群がる 羽虫みたいに 私は
夜な夜な 足繁げく通うことになるのです

頻繁に訪れたお店は 10軒程ありました
中でも お気に入りだったお店での様子
具体的に お話ししましょう
(※ お店の所在地や屋号は 迷惑が掛かると
 いけないので伏せますね ご了承下さい)

   ☆   ☆   ☆

古い引き戸を ガラガラっと開ける
この道一筋 40年の おカミさん
笑顔で迎えてくれる

お店は 5人がやっと座れるカウンター席
6人でいっぱいになる 小上がりがあって
壁には 縁結び・商売繁盛で有名な 櫛田神社くしだじんじゃ
熊手が掛かっている

常連さん2人が  もう指定席でスタンバって
いる
ので こちらから こんばんは…と
声を掛ける

とりあえず ジョッキで生ビールを頂き…
それから 先週  ボトルで入れたばかりの
福岡県限定の麦焼酎「直会なおらい水割りで…
そして いつの間にやら ロックになり …

一息ついた頃 ママが  おもむろに
美味しいお酒が入ったのよ~」と 一升瓶を
持ち上げて 佐賀県 の純米吟醸酒 「鍋島 なべしま
ラベルを ほんのちょっと見せる

これが幻の必殺技「チラ見せ」の極意だ!!

こちらが身を乗り出して「おっ いいね~それ!」
と言い終わらない内に …    ママは 四角い一合升いちごうますを 
取り出して 注ぎ始める
この升は漆塗りで  内側が朱色に塗られている
私は 1杯  また1杯  と頂くことになる

そうこうしてるうちに 常連客がカラオケで
お得意の八代亜紀を歌い出した!
 
  ♪お酒は ぬるめの燗がいい~

しまった! 先を越されたか
それなら こっちだって負けちゃいられない
得意の昭和歌謡のレパートリーから
 野口五郎で応戦だ!

  ♪…青いりんごを抱きしめても~

天井の近くに置かれた14インチのブラウン管を
見上げながら  歌うカラオケは 1曲200円…

始まっちゃったら もう止まらない
楽しい時間は 矢のように過ぎる!
すっかり出来上がっちゃって 時計を見れば
お~っと零時30分!  明日の 仕事が頭を
いや正確に言うなら 今日の●●●仕事が頭をよぎる…だ

仕方がないので「そろそろ計算して~」
ママに言う

福岡じゃ「お勘定して!」ではなくて
「計算して~」となる 文化の違いを感じる

計算終わって ママが小さな「紙切れ」を1枚
 上目遣いで 差し出す

それを受け取った私…「えっ、5千8百円!?」

…「あっ そうか ! 鍋島か~!」 

いつもなら3千5、6百円 ってとこなのに…
そうだ 思い出したよ! 2週間前だって
福岡県の 特別純米酒「繁桝 しげますで同じ思いを
したばかりじゃないか! 学習能力なさ過ぎかよ!

ママの「美味しいお酒が入ったのよ~」
「魔女のささやき」という訳だ

私は 素直にその金額を 現金で支払って
ふらふらと千鳥足で 徒歩7分の自宅まで帰る

   ☆   ☆   ☆

◇この「紙切れ」は 昭和を堪能したあかしなのです!


私は こんな夢のようなサラリーマン生活
週平均3回 それを3年間も 続けてしまった。。。


そしてそのせいで … 
山ほど「紙切れ」受け取るハメになりました…



その「紙切れ」が これらです! 




何故か捨てられない「領収書」の山(笑) 楽しかった福岡の夜を思い出します


実は 最初の半年は お店から貰うこんな紙切れは
捨てたんですが
 後で幾ら使ったか確認できると
思うようになり…溜め始めました

さて書かれた金額は幾らだったか 10年経って
改めて「計算してみた」(笑)

大きな声じゃ言えませんが … 1.45本も
ありました! そうです 賢い皆さんなら
もうお分かりですよね?

1本は1万円じゃありませんよ ゼロが
2つ付く金額
です はい2つ!

…  でもね 私はこの金額にも勝る
楽しくて充実した時間を 過ごしたんですよ! 
これらは 昭和を存分に 楽しんだあかし
なんです!

でも… 今になって 冷静に眺めてみると
ちょっとお金の使い方 間違ってたかなぁ?
とも思います

いや 分かってますよ 貴方がおっしゃりたい
ことは!

ええ…笑って下さい
 私だってほんとは分かってるんです

だけど 福岡は悪くありません 誤解しないでくださいね

そうです この私が浮かれてしまったことが
イケなかっただけ●●なんですから


◇まとめ です

福岡は 私をとても満ち足りた気分
させてくれました 今でも懐かしく思い出します

だから 自信を持って言い切れます
移住するなら 誰が何と言おうと 
間違いなく 福岡だと!

ただ 次の3つが大事である ということも
同時に 福岡は私に教えてくれました!


・お金は よく考えて使え!
・酒は飲んでも 飲まれるな!
 
そして …
・後悔 先に立たず!

今更ですが 3つまとめて
我が家の家訓にするつもりです

皆さんは 甘い 誘惑などに負けることなく
楽しい毎日を お過ごしくださいね!


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