見出し画像

【廃業】○○さん、ガラス屋やめるってよ

高齢化により商売を廃業する波は勢いを増すばかり。このままいくと絶滅危惧種になる業種は増加の一途、という話

弊社から車で15分程度のところにある同業者が年内で廃業するという。

理由は自身の年齢による体力の限界と跡継ぎが不在だったということである。こうしてまた川崎市内の同業が1社減ることになったのだが、こうした傾向は今に始まったことではない。



数年前からポツポツと減りはじめ、その理由の大半は高齢化と跡継ぎ不在。わたしの知る限り、この川崎市内による同業者の廃業はこの先の5年で今の半分にまで減る見込みである。

以前、市の職員の方に聞いたところ、その他の技術職においても同じような傾向で、どの業種が先に消滅するか、という程度で早かれ遅かれ川崎市の技術職の大半は姿を消す可能性が高いらしい。



高齢化、少子化、いずれの問題も回避できないとは頭ではわかっていても、実際に間近で影響を感じると考えてしまう。

わたし自身、あと何年今の仕事を続けるかという個人的な問題もそうだが、進退を視野に入れるころには目も当てられないような惨状になっているのではないかと身震いすらするのである。



同業者の中には、これからはライバルが減る一方と楽観視する者もいるが、わたしはそんな単純な問題ではないと考えている。

都合よく競合他社のみが減少すれば、労せずして対象客が自社に流れてくる可能性は高いが、その頃には仕入先やメーカーの縮小、または消滅。対象客にいたっても減少しているだろう。

関係する人口が全体的に減少するという状況は、商売に今よりも制限がかかり、儲けようにもむずかしくなるような悲観視しかできない。



そうなると、よっぽど将来の状況に商売のやり方をカスタマイズしなことには儲けなど出ないのではないかと思うのだ。

わたしの感覚ではあと5年で本格的な冬の時代が到来する。それまでに自社の将来ために、何をするべきか明確にしつつ、対策を実行して育てていく必要がある。

従来通りの考え方や仕事のやり方では生き残ることすらもむずかしいかもしれない。そう思ったのは、年内に廃業する同業者の口から、「最後はほんと儲からなかったね」というボヤキを聞いてしまったからだ。

生き残るための「変換」を躊躇なくできる会社だけが最後に立っている


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?