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コックピットから愛をこめて

心と体のバランス、はたまた頭と体のバランスを取りながら日々前進していくのはなかなかに難しい、という話

社長が従業員に向けて出す指示。その指示は社長の意図の何%実行できているだろうか。

そもそも社長と従業員とでは役割の違いから見えている景色が違う。どちらが優れているとか、正しいとかという問題ではなく、役割の違いから背負わされているものが違うので気の入れ方も違うのは当然なのだ。

従業員を意のままに操れる社長など世の中にどれほどいるだろうか。

社長であろうが、上司であろうが指示を出す側は常に「自分でやった方が早い」という気持ちを押し殺しながら実行されるかを見守っている。

「自分でやった方が早い」と認識している自分。

そんな自分自身も度々チグハグになることはないだろうか。頭では理解しているのにとか、気持ちは前に進んでいるのにとか、自分の体というロボット、例えるところのガンダムの調子が悪いのだ。

それをコックピットのアムロレイよろしく、頭では「進め~」、「飛べ~」と指示しているのだが、ガンダム(つまり自分)は毎日そんなに有能ではない。有能ではないどころか気分が乗らなかったり、気持ちが上の空だったりとかなり機嫌をとってやらなければ思い通りに動いてくれない。

前方にご褒美をぶら下げてみたり、やる気の出る言葉をインストールしてみたりと、日々正常に動かすにはメンテナンスが必要なのだ。

それを他人に指示して動いてもらうのだから、もう一回り難しい。

私の中のアムロレイは泣きそうである。

ガンダムはおろか、他人がコックピットに座るモビルスーツ(ガンダム内のロボットの総称)を操って戦いに挑むのはかなりの難題である。

なぜこんなことを考えたかというと、夏までに完成させたいシステムの遅れを呆然と眺めているのである。私の指示が悪かったのか驚くほど進んでいない。お願いした従業員の危機感や緊張感は私の10分の1程度だろうか、ゆっくりにもほどがあるが、それが他人のモビルスーツのペースだろう。

ガンダムはその場であぐらをかき、思考停止したアムロの指示を待っている。こんな記事など書いている場合ではないが、おそらくアムロは真っ白になってしまった頭の中を整理するためか、はたまた現実逃避かおもむろにnote投稿をはじめたのである。

書いているうちに次の一手が閃くかも、という希望的観測もむなしく、記事も終盤にさしかかるが、まさかの何にも浮かばないという展開だ。

これは一度コックピットから降りてクールダウンが必要かもしれない。とりあえず帰って寝てしまうのも手かもしれないと思いはじめたアムロであった。

頭や心と体のバランスは意識しないとうまくリンクしない。一人にふたつの生き物が存在しているのかもしれない

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