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【態度】人が簡単に離れていく時代を自覚せよ!

パワーバランスが成立する状態で、自身の立場をわきまえる。何をしても人がついてくる時代はとっくに終わっている、という話

昨日の夕方、とある業者が営業にやってきた。

事前にアポがあったため、時間をもうけていたのだが、話を聞くとかなり忙しそうなのだが、現在の取引先を一新したいという事情が見えてきた。



弊社の事業にかかわる業種であるため、慢性的に協力業者を求めているわたしにとってはありがたい営業なのだが、その業者が取引きしている相手の条件はややパワハラよりな感じなのだそうだ。

中堅ゼネコンや建設会社において、その業者は下請けという立場であり、支払いや仕事の内容にいたるまで不利な条件であることが多いらしい。忙しいが儲けが少なく、その上仕事がかなりハードなゆえ、経営が厳しさを増す一方。

そこで、一念発起して優良な取引先を開拓すべく、社長自ら営業に駆け回っているということだ。



おそらく仕事の質はかなりいいであろうその業者を馬車馬のごとくこき使う建設業界の古い風潮を悲観してしまうが、これが大手ゼネコンや大きな建設会社ではないことを考えると、古い体質が抜けていないのもうなずける。

この人手不足、職人不足の昨今においても「仕事を出してやっている」という態度をあらためないことは命取りになることをなぜ理解できないのか?



もっと小さな界隈では元請けのそうした傲慢さにより、業者が離れていくケースを最近よく耳にするが、確実に下請業者の価値はこれから上がっていくだろうし、それを雑にあつかう元請業者からは人が離れて商売が成り立たなくなる時代になるだろう。

いい仕事をする業者においてはこれからの時代、引く手あまたになるだろうし、自社で集客できるシステムを持っていれば仕事に困ることはないだろう。



せっかく営業にきていただいたにもかかわらず、思わず集客の自動化を進めてしまった。

わたしは質のいい業者には儲かっていて欲しいと常々考えており、パワハラなどのつまらない理由で潰れてもらいたくないという想いがある。



今までコツコツといい仕事をしてきた業者が報われるこれからの時代において、考えを正すべきなのは圧力という方法でしか下請けをコントロールできなかった元請業者の方なのだ。

おそらくこれから人が離れたことによる倒産は増加するだろう。健全な考え方で売上げを維持することは自社を守ることにつながる。

弊社も小さいながら元請業者である以上、肝に銘じる必要性を感じた面談であった。

相手の気持ちに寄り添えない会社に未来はない。勢いだけでやってきた速度は今後一気に鈍化する



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