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【最初が肝心】関係の初期設定で「できる仕事」はセットしてもらう

商売において、関係が始まる最初の段階で「何ができる、できない」は伝えておく。なんとなくで始まるとムダの多い関係ができてしまう、という話

定期的に新規のお客様のご縁がある。

その際に、名刺や自社パンフなどで自己紹介を軽くするのだが、できる仕事の他に、できない仕事も伝えるようにしている。



できない仕事とは、技術的や物理的なものも当然あるが、会社の方針や生産性的に「やるべきではない」という仕事も含まれている。

平たく言えば「できるけど敬遠したい仕事」である。

手間ばかり食うけど儲からない仕事や、難易度が高すぎてリスキーな仕事など、割に合わない仕事を未然に近づけないようにするための予防線という役割りで、「これは○○の理由からできません」とハッキリと伝える。



これができないばかりに、ツライ仕事ばかり押し付けられ半泣きになっている会社は多い。

「仕事だから仕方ない」「断ったらわるい」などと相手の様子ばかり伺っていては、割りを食うのは自社ばかりになる。

そうした仕事ばかりになると、儲けは出ないどころか、ストレスもたまり、結果として生産性は著しく下がる。



それよりも自社の得意分野を価値のわかる人に届けた方が喜ばれるし、儲けも出る。

どうせ働くなら自尊心も高めながら生産性の高い仕事をする商売の方がいいと思わないだろうか?



この「できない仕事」を断るという行為は、後出しジャンケンのように、ある程度関係が深まってからするのはむずかしい。

であるからして、まだ付き合いたての段階でハッキリと伝えるのがベストである。



恋愛関係ではないが、「いい人に見られたい」とか「嫌われたくない」という想いから取り繕ってマイナス面をひた隠しにしても、いずれメッキは剥がれてしまう。

そこで一気にポイントを下げるくらいなら、はじめから「料理はできません」「片付けが苦手です」と潔く申告した上で「でもめっちゃ尽くすタイプです」「幸せにする自信はあります」とした方がムダな幻想を抱かせなくてすむ。



仕事関係も「実は無理してました、、、」と後になって報告され倒産されるより、できること、できないことをはっきりした上で付き合った方がお互いにとっても良好な関係が築けると思うのだ。

だからこそ、はじめましての初期設定の段階で「できる・できない」のすり合わせは済ませておこう。

キツイ仕事ばかり回ってくるのも初期設定である程度回避できる。

相手の理想に合わすではなく、自社の特性を理解してもらおう



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