【注意!】商売のもらい事故、連鎖倒産に合わないために
昨日の現場からの帰り道、同業他社の方から一本の電話が入った。
日曜日ということだったので、関係者の訃報のしらせかと思っていたところ、とある川崎市内の建設会社が倒産したというニュースであった。
「○○建設が潰れたらしい。その影響があちこちで出てるって内装屋から聞いて、石山さんエリアが近いから大丈夫かなって思って」
休日にわざわざ電話をよこすほど心配していただいて、ありがたいかぎりである。
その方が言う通り、エリアの近いニュースということもあり、その情報はなんとなく耳には入っていた。
地元ではそこそこ有名な建設会社で、一時はかなりは大きな仕事もしていたそうなのだが、ここ10年程は地元のリフォームに特化して商売をしていると聞いていた。
弊社は直接取引きがなかったが、知り合いの業者さんは付き合いのあるところも少なくはなかったはずだ。
従業員30名程度の建設会社で地元での商売も30年以上つづいていたらしい。特に悪いうわさもなかったことから、昨今のコロナや資材の高騰による影響が大きかったのではないかと個人的に考えている。
ただ、そこそこ影響力のある会社が倒産したのだ。事前に関係各所に通達していたならともかく、そうでないのであればその余波はある程度あるだろう。
弊社も十数年前はこうした取引先の倒産による影響でなんども打撃をくらった経験がある。倒産防止共済などのセーフティーネットも入っていたが、適用されるには条件がある。
夜逃げや雲隠れなどのケースでは保証が降りない場合も多く、喰らった際は泣き寝入りせざるを得ない状況が多々ある。
弊社の場合、過去になんども取引きさによる経営悪化の余波を受けてきた。どんなに防御していてもリスクを100%回避することはできないし、事前に調査していても見破ることは困難である。
であるならば、それらのリスク回避のための施策は行ったうえで、一撃で自社が潰れてしまうような金額の仕事は請け負わないというルールを設けるしかないだろう。
沈没した大きな船による余波を回避できないのなら、その余波による影響でも沈まない自前の船を準備するしかない。
普段からあまった利益はストックするとか、借りられるうちに銀行や公庫から融資をうけておくとか、キャッシュをあつくしたうえで、各取引先との付き合い方を考えるというのがひとつの無難な方法かとあらためて考えた次第。
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