見出し画像

アップデートした自分にとって負荷のかかる仕事とは

経験値が増すと過去の経験は次第に陳腐化される。一種の慣れや刺激の乏しさも感じるが、その感覚にいたるのは成長の証し、という話

今日はたまたま家族のだれにも用事がなく、一家が揃って過ごす日曜日としてはかなり久しぶりのことである。

長男が中学受験を目前に控えているため、年末年始も塾のスケジュールが詰まっており、その他にも私が仕事であったり、所用で日曜日は埋まっていたりで、まったくのフリーの休日、しかも家族揃ってというのはここ最近では珍しいことなのだ。

とはいえ、長男は遊びほうけている場合ではない時期であるし、そんな大事な時期に再び蔓延し始めたコロナウィルスのこともあって外出は控えたいし、しかしながらせっかくの機会ということもあって、午前中限定で長男のストレス発散もかねて家族でゲーム大会を開催することになった。

私は普段ゲームの類は一切しない。スマホにもゲームアプリは一切ダウンロードしていないくらい興味が無い。それでも子供たちの希望ということもあって何年かぶりにコントローラーを手にした。

そして私に気を使ってということで始めたのがNintendo Switchのニンテンドークラシック。要は80年代、90年代のファミコン、スーパーファミコンの復刻版というもので、ソフトのラインナップを見ると、私は完全にファミコン世代で7つ年下の妻はスーパーファミコン世代ということが分かった。

そしてゲームをスタートして愕然としたのが、当時熱中していたはずのゲームのつまらなさ。どのゲームも10分とプレイしていられないのだ。

その当時からひどいクオリティーのゲームはクソゲーと称されてバカにされていたが、今プレイするとファミコンのソフトほとんどは申し訳ないがク○ゲーなのでは、と感じてしまった。

自分の経験値と現在のゲームのクオリティーを考えれば、そのように陳腐化されて当たり前なのだが、最近仕事に関しても過去の自分を陳腐化する出来事があった。

それは数年前、苦労して完工した内容の工事で、工事金額もその当時では高い部類に入るものであった。そしてこの度、まったく同じ内容の工事を受注したのだが、以前のような緊張感や気構えするような懸念事項が見当たらなかったのだ。

むしろ、なぜ当時はこの内容に苦労したのかと首をかしげるほどではあったが、経験不足の身ではそんなものだろうと当時を懐かしく思うほどの余裕すら今は持ち合わせている。

工事金額に関しても、年々一案件の工事単価が大きくなっていることで、毎年緊張感は更新され、今では今回の工事金額くらいの案件は月に何件か受注しているゆえ、必要以上にビビってしまうこともなくなった。

決して過去の仕事をバカにしているわけではない。ゲーム同様、時代の変化に適用して自社をアップデートした証拠として過去の仕事が陳腐化できているということだと思う。

同じような仕事内容でいつまでも足踏みしているようでは自社の成長は見込めない。であるからして、今の緊張感のある仕事に次第に物足りなさを感じていけるようにならなければ、それは日々の姿勢に負荷がかかっていないことを意味している。

年始に気持ちを引き締める意味で現時点での負荷は適当なものか考えるいい機会になった。それにしてもファミコンの懐かしさを上回る陳腐さよ、それが今日一ガッカリした出来事であった。

成長とともに適正な負荷は自身で設定するべし。気持ちのいいぬるま湯は浸っていると抜け出せなくなる




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?