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借り物の答えでは何も機能しない

どこかで仕入れた知識や情報をそのまま転用してもあまりうまくは働いてはくれない、という話

意識して考える。そして解が見つかるまで考え続ける。

知識や情報を入れる際、この行動がセットになる。

むしろこの意識して解が見つかるまで考える、というプロセスをすっ飛ばすしていまうと何が起こるか。

ただの知識や情報の転用では自身の仕事にカッチリとハマってくれないことが多いのでないだろうか。

それもそのはずでその知識や情報ははじめからあなたの仕事用にはカスタマイズされたものではないからだ。

意識して解が見つかるまで考える、という咀嚼というかチューニングというか調理が必要になってくるのである。

ここで大事なことは自分の頭で考える、ということだ。考える、という行為の中で解を見つけるには色々な要素を掛け合わせなくてはならない。そして自身の引き出しを開け、あれこれやっているうちに自分にしか出せない価値に変わっていく。

その価値の質を高めるのは深い考察力もそうだが、引き出しという要素の多様さではないだろうか。

この引き出しを充実させるためには情報や知識はもとより、能動的に経験値を高めるための行動が必要になってくる。そして拾い集めた要素は丁寧に自身の引き出しにしまっておくことで蓄積されていく。

つまりは普段から受動的な姿勢で過ごしていると脳が退化してしまう。いざ考える行為に移った時に負荷に耐えられる体制が整えられていない。よって、入ってきた情報や知識をそのまま転用してしまうのだ。

私がスタッフや同業者に相談を受けた際に、なるべく具体的な方法や解決策を提案するようにはしているが、これはあくまで私自身が考え、導き出した解決策で、お渡しできるのここまで要素が限界だ。

この要素で解決できないのは私のお渡しした情報の精度の低さもあるかと思うが、その要素を一旦自身の中に取り込んで自身のお困りごとの解決策として最適化するプロセスを自身で経る必要があるのである。

数日後、『やってみましたが、無理でした』、と言われてしまうこともしばしばだが、その時はもう少し入り込んだ引き出しのかけ合わせ方をレクチャーすることで考える、という行為に促すようにしている。

自発的に考える習慣ができていない人に、他人がその人に考える習慣を促すのはなかなか難しいがこちらで少しサポートすることで、考える→思考に少し奥行きが出る→今までと違った答えが出る、というプロセスで小さな結果が出始めると少しずつ今度は考え続ける、という習慣が生まれてくる。

今の世の中では取り込める情報や知識は山のようにある。それらを選択するセンスも今の時代には必須のスキルなるのかもしれないが必要な情報に対する嗅覚も考え続けて取捨選択を繰り返すことで研ぎ澄まされていくように思う。

よって普段から考え続けるモードはオフにしてはならないのだ。常に軽くスイッチが入っている状態がキープできていればその都度起動する負荷はあまりかからず考えるモードに移行できる。

問題や課題を解決していくことで経験値は高まる。無理でした、と結論出してしまう前に今一度自身の体の中のくぐらせて解を導き出すプロセスを試してみてはいかがだろうか。

考える、解を導き出すには普段からヒントを拾い集めることが重要である。情報や知識知識をコピペしてしまう人にならぬよう自身のシステムを強化しよう。



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