【え?】[至急]の対応でデカすぎるご褒美ゲット!
昨日も静かな事務所で粛々と仕事を進めていると、スマホに1通のメールが届いた。
弊社の固定電話は提携している電話代行会社が取り次ぐことになっており、一度その会社を経由して内容をメールにてスマホに飛ばしてくれる。
電話代行サービスを利用して7年近くになるが、メリットとしては急に自身の電話が鳴る回数は減少し、固定電話にかかってくる内容を一旦こちらで整理することができる点である。顧客名、電話番号も記録されるため、急な電話に慌てて出た挙句、連絡先等を行方不明にすることがなくなったのも導入してよかった点といえる。
そしてごくまれに、メールのタイトルに[至急]の文字が表示されることがあるが、取り次いだスタッフがお客様の様子を察し、緊急性の高い要件の場合にそのようなタイトルで送付してくるのだが、年始早々私のもとに届いたメールには[至急]の文字が表示されていた。
メールを開くと、徒歩1分程度のマンションの住人で、以前何度かお仕事をさせていただいたお客様。帰宅したところ、玄関ドアのシリンダーに鍵が入らないということで締め出しを喰らってしまったようなのだ。
幸いにも私は遠方の現場ではなく、事務所でそのメールを開いている。すぐに折り返しの電話をし、現地へ直行した。
鍵のトラブルの場合、私たちのようなガラス、サッシ業者が直せるケースは少ない。シリンダーの交換程度ならできるのだが、それも不具合のあるシリンダーを調べ、仕入先から取り寄せる必要があるため緊急対応には適していないのだ。
とりあえず、思いつくだけの道具を積んで現地を確認したところ、鍵はシリンダーにほんの少ししか刺さらない状態。シリンダーの中に問題があると思うのだが、その問題が経年劣化などによる変形などの場合、交換を必要とする。
ダメもとで鍵穴に専用のパウダースプレーを注入し、鍵を差し込んでみた。スッと驚くほど簡単に鍵が刺さり、原因は微細な異物などが鍵穴の中に付着していた様子で、スプレーの噴射により異物がとれ、さらにパウダーの効果で鍵の抜き差しがスムーズになるようになったと思われた。
お客様には大変感謝され、スプレーをした程度なのでお代はいただかずその場を去ろうとしたところ、お客様に呼び止められた。
そして別件で相談があると話を始めたのである。
お客様は今期からマンションの理事長に就任し、その任期中に窓や玄関ドアの大規模改修を実行する予定なのだという。その際の業者として打ち合わせができないか、ということなのだ。
とりあえず、現地調査をしてお見積りということになるが、この仕事が決まれば数千万の工事となる。
緊急対応からまさかの大型工事の話に展開するとは驚きだが、日頃の行いによる影響はバカにできないと感じた。
これも先日の投稿で「私だってお年玉が欲しい!」と願ったせいなのか、いずれにしても私もまだ神様には見捨てられてはいないようだと安心した1日であった。