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チームのために書いたCode of Conduct初期稿をシェアする

株式会社ROXXで所属チームのために自主的に書き出したCode of Conductドキュメントの初期稿を公開する。公開の動機・目的は下記のとおり。

  • 世の中のチームでも活かせる知識を内にためておくのはもったいない

  • 自分がどのような価値観でチームワークに関与しているかを示すために良い資料であるので、セルフブランディング的な意味でも公開しておきたい

ドキュメントそれ自身の目的は、本文に記載してあるので適宜ご参照のこと。

全体的に、会社のコンテキストに合流しつつもチームで自律的な価値基準を持つことを志向した文章となっている。そのあたりのバランス感覚に着目してお読み頂けると嬉しい。

それでは以下、原文のうち外部公開に適する部分を抽出し、適宜の改変を施したうえで転載する。


何のためのドキュメントか

このチーム内コミュニケーションの行動規範を定め、

  • Badなやりとりを最小化する

  • Goodなやりとりを最大化する

ために作成しました。

ROXXのMVTに準じる

弊社のMission Value Tuning(世の中ではMVVとして制定されているような価値基準)

重要なのは、MVTを単なるドグマ(絶対的な教え)として文面そのままを固定的に理解するのではなく、状況に応じて絶えざる再解釈を行いながら、最良の形で価値体現していくことです。
それ自体、SHOW(あらゆる状況においても変化を恐れず常にベストパフォーマンスを発揮する)に相応しい態度でしょう。


どんなチームにしたいか

このチームでは、目指すべきチームのあり方について、以下の5つの柱で表現しています。

どんなチームにしたいか定義


ハラスメント防止について

  • 誹謗中傷・特定属性への差別・特定人物・団体への嫌がらせと看做しうる言動は、自制しましょう

    • これは、その場にいる人物に対してのハラスメント防止のみならず、「世の中の誰かを不当に貶める発言の防止」として認識しておきましょう

      • あなたの発言が、チームメイト本人やその家族・友人に知らないうちに突き刺さる可能性が存在します

  • チーム内だけでなく、顧客や関係者にもリスペクトをもった姿勢で発話しましょう


推奨される行動について

  • 尊敬・感謝を恥ずかしがらずに表現しましょう

  • 仲間の挑戦を称賛しましょう

  • フィードバックをしましょう

    • それがnegativeなものであっても、本人やチームのためになると思ったら、伝え方を工夫した上で直接伝えましょう

    • 伝え方に迷ったときは誰かに相談しましょう

  • 込み入った話をする場合、できるだけ表情のわかる状態で行いましょう

    • リモートの場合、カメラオンが推奨されます

    • 1on1等の対話の場ではMUSTです

  • もやもやが積もった場合、(すぐさま激論に発展させず、)それを解消させるための場を別途設けるように動きましょう

    • とりあえず「いまもやっとしています」という事実のみを端的に述べるのはアリです

    • 「もやっと解消1on1」などの行動を想定しています

    • 特にファシリテーター・モデレーターのロールを担う人はそうした動向を注視し、もやっと当事者たちに適切な助言を与えましょう

  • 仲間の状態に配慮し、危険な状況や困っている人に気づいたら、MTGの主催者等、然るべき人物に警告してください


抑制したい行動について

  • ネガティヴなだけで物事を前に進めない発言は控えましょう

    • ただし、適切な批判までをも上記と看做して無効化するような言動もまた控えましょう

  • 立場の上下を問わず、安全地帯から特定個人を責めるような言動は厳に慎みましょう

    • それは批判ではなく、非難として捉えられます

    • また、批判行動は、対他・属人的に行うものではなく、問題領域の当事者全体を主体として遂行する/されるものです

  • 特定人物のみが話し続けるといった状況は自制・制止しましょう

    • もちろん、プロセス上の必然性がある場合(込み入った前提説明等)は別です

  • できない理由から考えるのはやめましょう


良い議論の定義

  • その場に新奇な知識が生じている

  • 参加者の発言比率が極端に偏っていない

  • 当初予定していた意思決定が完遂されているか、その代替となる決定が生じている

  • 宿題が明確化されている

  • want: 議論過程で誰もほとんど傷ついていない


本ドキュメントの更新手続きに関して

当Notion記事(※原文は社内Notion掲載)へのコメントベースでの改善提案・瑕疵指摘によります。
チーム内で十分に合意形成がなされたと判断したら、本文へ反映します。

そのあたり、主執筆者の裁量で柔軟に対応しつつ、全体での認識一致は、ふりかえりMTG等の場で担保していくという運用を想定しています。
納得できていないポイントとかあったらガンガンコメントお願いします!


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