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〈禅×ドローン〉プロジェクト〜斬新すぎる獅子児祭企画〜(11/22追記)

2020年6月、僕の友人であるA.N君が、ひとつ、真新しい、というか、真新しすぎるがゆえに実現が出来るかも疑わしいような企画を提案した。

「学校を、ドローンで撮る。」

本校、世田谷学園の文化祭すなわち獅子児祭は、コロナの拡大を受けて今年はオンラインで開催される。例年と同じようにはいかない事態に頭を悩ませる実行委員もいたものの、彼は自らの大きなビジョンのもとに突き進もうとしていたのだ。
そのビジョンは以下のようなものだった。

獅子児祭に実際に来ることができない来場者の方々に、どうにかして世田谷学園の伝統ある校舎と、生徒たちの雰囲気を伝えたいと思い、FPVドローンを使った映像を制作することを考えました。(企画書より抜粋)

ドローンで学校を撮影したい、そんな彼がコンタクトを図ったのは、日本屈指のドローンレーサーである横田淳さん@yokota_a24)だった。横田さんはドローンエンタテインメントの代表を務められていて、ドローン界隈で名を知らしめるプロのドローン操縦士だ。

そして彼は、なんとその横田さんを学校に呼ぶことに成功したのだった。

彼を中心に組織された実行委員のチームは、企画を固め、横田さんと連絡を取りつつプロジェクトを前へ前へと進めていった。
チーム内での意見が食い違うことも何度かあったが、それ以上に、他人からの評価が甘くなかった。多くの人のサポートがなければ成立しえない企画だったにもかかわらず、そもそもドローンを学校で飛ばすことなどできるのか、と疑う人も多かった。しかし、チームは協力してくれる仲間を徐々に増やしていき、着実にプロジェクトを前進させていった。アイデアを出し合い、広報活動も欠かさず、実現に向けて構想を積み上げていったのだ。

そしてついに、撮影当日を迎えた。

横田さんにとっては2度目の来校となる11月上旬、「仏教と、ドローンのアクロバティックさとの融合」というコンセプトのもと、「禅に飛び込む」の撮影が行われた。撮影には仏教青年会の方々、OBの方々、専修科の先生方々、にもご協力を頂き、無事、撮影は終了した。

撮影後、彼は持ち前の動画編集のスキルで、魅力あふれる映像をつくりあげた。
その予告編がこれだ。(本編は獅子児祭HP「禅に飛び込む」にて公開中)

「学校をドローンで撮ってみたい」という願いが、たくさんの人の協力を得ながら一つの形を持った瞬間だった。

11月21日・22日、獅子児祭はオンラインで開催される。
そして、横田さんと彼のチーム、それに出演者のみなさんをはじめとした、
本当にたくさんの人たちの思いが詰まった1本の動画が、公開される。

僕としては、ぜひとも見て頂きたい。
皆が全力を尽くしたあの1本だから、全力で楽しんで頂けるはずだ。

へいすてぃ(論説委員・高校1年)

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