日本再興戦略を遠野で考える。

年始から落合陽一氏にハマり、彼がNewspicksの佐々木紀彦さんと
毎回30分ほど話す番組「Weekly Ochiai」をほぼ全て見て(遠野の街中から家に帰るまでにかかる時間にピッタリ)、その後、最近発売された『日本再興戦略』を読了した。

落合氏は自分と同じ1987年生まれ。
別に何を比較するつもりもないけれど、彼の言う
①西洋ではなく日本の文化を大切にすること。そこから未来へのヒントを抽出すること。②次世代への教育を大事にすること。の2点は、この1年ぐらい自分も考えてきたことなので、読んでいて、「そうそう。」と思うことが多々あった。
③ついでに言うと、「ポジションを取れ ※」という彼特有のメッセージも、ホントその通りだよな、と思っている。

以下、自分がそう思う理由を書いてみる。

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①西洋ではなく日本の文化を大切にすること。そこから未来へのヒントを抽出すること。
→『遠野物語』に込められた意図もそうだから。『遠野物語』が生まれた1910年の明治時代は、明治維新で一気に西洋の文化が入ってきた時代。柳田は、遠野盆地で語り継がれる妖怪や神話、習わし、信仰などの話を通して、我々が古来大切にしてきた文化を捨て、形だけ近代化している日本に警鐘を鳴らそうとした。「これを語りて、平地人を戦慄せしめよ」という挑発的なメッセージは、落合氏が伝えたいメッセージともかぶるところがあるのではないか。
ぼく自身、2017年から『遠野物語』を中心とした遠野の文化に根ざした活動「to know」をしているが、今、かつての日本人の暮らしを見つ直すことで、今の時代のカウンターカルチャーとして機能させたいという思いは強い。

②次世代への教育を大事にすること。
→いま、僕は17歳の高校生の弟子がいる。また17歳のアーティストの卵のような、詩と歌が好きな女の子と関わっている(この子は妻の弟子)。さらに中学生に動画の作り方を教えたり、高校に行って『遠野物語』の授業や、キャリアについて話したりしている。
落合氏は、これからのリーダー2.0は「後継者ではなく後発を育てる」と言っている。クローズドな環境で知識を伝授するのではなく、そのコミュニティからどんどん自分を追い越すような人材がポコポコ出てくるイメージ出そうだ。
これ、僕も同じイメージで、ドンドン自分を追い抜いて欲しい。
前職時代も何人かの若手を育てたけども、みんな自分より全然優秀だった。そして、ドンドン伸びていった。教えるよりも、教えられる方が多かったかもしれない。けど、それで良いと思っている。

遠野には50代〜70代の面白い方々がいて、未来を託されてると思うことがあるけれど、同時に僕はどんどん未来を託したい。10年先の地域をつくるのは僕らの世代だし、そして今の10〜20代の世代だ。

先日チャレンジしたクラウドファンディングも、そんな思いで関わっている。若者を育てる拠点になるだろう。面白い人材がたくさん出てくるはずだ。

③ポジションを取る。
→これは、「まずチャレンジしてから、考える」という落合氏の実践のススメだが、これはその通りだと思う。考えてもわからないことはわからない。まず決めて、動いてみることでしか得られないことがある。3年前くらいの自分のブログを読むと、同じようなことを書いている。これは間違いない。

しかも、現代の情報社会は検索すれば答えが出てくるので、実践者が増えにくい世の中になっている。ただ逆に、実践している人は相対的に価値が上がるし、何より説得力がある。あなたは、何のポジションを取りますか?

という感じで、いま考えていることと落合氏の考えは共通することが多かったので、驚きや感動よりも、納得感の方が強かった。いま進んでる道を肯定された感じで。

引き続き実践者としてチャレンジしていこうと思っている。
背中を見せることが、一番の教育だと思うし。


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そういえば、地味にTwitterのアカウントを新設し、再開しました。かなり昔にしょうもない感じでやってたので刷新しました。主に仕事のことや日々考えていることを呟いています。よろしければフォローください。
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