アメリカの事情

米マンハッタンの大陪審、30日にトランプ氏起訴の評決

という報道がされてました。

日本では告訴するかどうかは原告人が判断して、その告訴を受けて起訴するかどうかは検察(行政)の判断になると思いますが
今回の記事を読むと「評決」なので、アメリカでは起訴も陪審員が判断するらしいと知り、驚きました。
ハリウッド映画やアメリカの弁護士ドラマ見ると、アメリカでは陪審員は法廷で検察と弁護側のやり取りだけを延々と聴いて、陪審員たちだけで評議しますけど、起訴に関してもそういうシステムなんですね。

検察のみに起訴出来る権限があると、チェックアンドバランスが働かないという意味から大陪審制度があるそうですが、
アメリカの映画や弁護士ドラマがこれだけ日本国内に普及していてもまだまだ私はアメリカの事情・アメリカの現実を全然分かってないと自覚させられました。


少し細かく書くと、大陪審はあくまで起訴するかどうかを決めるということらしいです。

アメリカの大陪審は一般の市民のみで構成され、彼らが起訴するかしないかを話し合って決めます。これが「評決」verdictとなります。
検察は評決verdictの話し合いに参加せず、あくまで証拠を提出するのみです。また通常の裁判の陪審と違い、「罪の有無は判断しない」そうです。

したがって彼らが「起訴」という評決を出しても検察が起訴しないこともありますし、またその逆に彼らが「不起訴」としても検察が起訴することもあるそうです。


一般的イメージで日本の裁判員とアメリカの陪審員が全く同じ様に考えられがちですけど、日本の裁判員裁判では有罪無罪のみならず刑期まで決めますから、アメリカの大陪審とは全く違いますね。

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