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東京から約2時間で行ける島”大島”

「大島」聞いたことはあるが、どこにあるんだろう。自分もその1人だった。

NHKでやっている「ブラタモリ」。以前からよく見ていた番組であるが、その中で大島を取り扱う回が秋に放送された。東京から船で2時間。そんなところにあるのかとこの時初めて知った。そしてその放送を見て、「大島すごく面白そうな島だな、」と思い、3週間後に行くことを決めた。旅なんてのりと勢いさえ有ればどこでもいけると思っている。

大島への行き方は3つある①飛行機で行く②ジェット船でいく③フェリーでいく

①の飛行機で行くは、みんなが知っているであろう羽田や成田から出るものではない。調布にある「調布飛行場」というところから行くことができる。飛行機も普段のる大きな飛行機ではなく、小さなプロペラ機だ。プロペラ機は旅好きの自分にとってとてもロマンある行き方であったが、往復料金約24000は学生の自分にとっては少々高すぎたので断念した。

②東京の「竹芝客船ターミナル」から乗ることができる。今回自分はこれに乗って大島へ向かった。ジェット船は少ない時期は1日2~3便で、多い時期は1日5便ほど出ている。時間は2時間弱程度で寝てたらついていた。値段は片道8000円ほど、飛行機よりかは安いという感じである。

③本来であればこの方法で行きたかったのでが、あいにく出発する日に便がなかったため、帰りだけの利用になってしまった。フェリーは夜東京や横浜を出発し、朝大島に着くという感じである。なぜ僕がこれを利用したかったか、それは圧倒的な値段の安さである。片道5000円以下(席のクラスによって値段は異なる)。学生旅はいかに安く行くかが重要である。ただ、寝る場所が変わるときつい人は少しお金を払ってもジェット船などで行った方がいいかもしれない。僕は旅行で空港泊とかいう最悪の環境(フィリピンの空港で電気がこうこうとつき、知らん現地人が騒いでいる中で空港泊をしたことがある)で寝ることを経験しているので特に苦に感じることはない。とはいえこのフェリーつい最近新しいのが作られたばかりでかなり綺麗で、帰りに一番ランクの低い席を利用したが、立派なリクライニングシートであったのでそこまで気にならないかもしれない。

時間を大切にするか、お金を大切にするかを考えて使い分けてみて欲しい。

さて、僕はジェット船でいったわけだが、大島へは夕方の4時ごろについた。そしてレンタカーで車を借り最初の目的地へ行った。大島での移動手段は車である。一応バスもあるらしいが本数が少ないので絶対に車は借りた方がいいと思う。

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最初の目的地は「赤禿(あかっぱげ)」

「側火山の一つで海岸遊歩道の切り通しではスコリア丘の内部を観察できます。赤い色をしているのはスコリアに含まれる鉄分が高温時に空気中で酸化したためです。」(伊豆大島ジオパーク・データミュージアム参照)

夕日がとても綺麗な場所だった。また遠くには伊豆半島や富士山なども見えるので昼間でも十分来る価値はありそう。

翌日訪れたのは「裏砂漠」というところ。砂漠と言うと多くの人はサハラ砂漠のようなものを想像するかもしれないが、全くそのようなものではない。裏砂漠は写真のような真っ黒な景色が広がっている。

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「裏砂漠」は国土地理院が発行する地図に唯一「砂漠」と表記された場所だ。では、鳥取県にあるいかにも砂漠感のある鳥取砂丘は砂漠ではないのか?と言う疑問を持つ人がいるかもしれない。

砂丘とは風によって運ばれた砂が堆積してできた丘状の地形のことである

砂漠とは降雨量よりも蒸発量の方が多いため、植物がほとんど生育せず、人間の活動も極端に制限されるような場所のことである。

この「裏砂漠」は砂漠として地図には載っているが、これは降雨量が少ないことからできたものではなく、度重なる三原山の噴火により火山灰や砂礫で覆われたため荒地になったところなので厳密に言うと砂漠ではないらしい。

そしてなぜ裏砂漠なのか表は?と思った人がいるかもしれない。実は昔は表砂漠もあったらしい。ただこれ以上話すと長くなるので気になる人は是非ブラタモリの大島の回を見て欲しい。

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黒い景色までの道中ではこんな感じのところも通る。ちなみにこの2つの写真のどちらも乃木坂46のPVで使われている場所だ。

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この日は他に波浮港と言うところにも訪れた。写真のようなとても風情のある静かな港で心落ち着く場所であった。また港の近くには川端康成の「伊豆の踊子」の舞台となった港屋旅館があり、現在は資料館として見学することができる。

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そして波浮港から階段を登っていくとあるのがこのカフェである。古民家カフェ「島京梵天」。注文したらそこから作ってくれるので、出来たてで外はカリッと中はふわふわの温かいたい焼きを食べることができる。ちなみにめちゃくちゃ美味しいので是非訪れてみて欲しい。

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次の日訪れたのは動物園。何と入場料は無料である。ただ、無料にもかかわらずそのクオリティは意外と高く。十分楽しむことができる。

最後の方は紹介が雑になってしまったが、「百聞は一見に如かず」是非自分の目で見て欲しい。

ここまで大島について紹介してきたが、観光地として大島に訪れることは正直あまりお勧めはしない。なぜかと言うと、観光スポットがあまりないからである。

しかし、大島に訪れることはとてもお勧めしたい。普段人や車が多くごちゃごちゃした街に住む僕にとって、車も少なく自然豊かな大島は非常に新鮮で心落ち着くところであった。20時になると街が暗く、そして静か、空には綺麗な星が輝いている。都心では味わえない日常が、都心からわずか1時間半の大島で味わえる。

旅=観光スポットに訪れるではないと僕は思っている。もちろん目的のある観光を否定しているわけではない。この大島旅行も最初は「裏砂漠」を見てみたいからいくことを考えた。

ただ、僕の考える旅とは非日常の体験である。普段している生活から離れ普段とは違う生活を楽しむ。これが僕の旅の考え方である。

だから別に旅行に行ったからどこかに行かなきゃとかはなくてもいいのだ。別に宿でひたすらダラダラしたり、近くの飲み屋で酒を飲むだけでもいいのだ。(流石にそれだけだともったいないとはおもうが笑)

普段の生活から解放される場所そういった意味で「大島」は最適な場所だった。

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