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不登校の子どもを『信じて待つ』ってよく言うけど…②

前回のnoteで、

不登校の子どもがいる家庭で望ましい親の態度として【不登校の子どもはエネルギーを失っている状態。少しずつエネルギーを回復して、子ども自ら動き出すようになる日が来るのを信じて待つしかない】とよく言われるが、不登校関連講座を受けた私に別の視点が加わった

というところまでを書きました。

前回の記事から随分間が空いてしまいましたが、続きです。

不登校に関するとある講座を受講して知った、【不登校の子どもを信じて待つ】という姿勢に対する捉え方。その講座は臨床心理士さんが講師をしていたのですが、確か受講者からの質問の中で話されたことだったと記憶しています。

その質問は、『子どもが自主的に動き出すことをを信じて待つ中で、先が見えずに辛いときはどうすればいいのか?』という内容だったと思います。

それに対する答えが次のようなものでした。


【待つ】という姿勢の中にある気持ちは、【状況が変わるのを期待している】ということ。つまり、【今現在の状態を否定している】ということにつながるかもしれない。たった今、どうにも動けずになっている我が子の姿に変化を望んでいるということは、動けずにいる状態にはNGを出していることになる。だから、待つのではなくて、まずは今の子ども状態にただOKを出すことから始めてみるのはどうか。


どうでしょうか。

私は『なるほど!』とハッとする思いがしました。

【待つ】ということがまさか今現在の否定に繋がるとは、自分では思いもよらなかったものですから。

【信じて待つ】のは全く悪いことじゃなく、不登校児をもつ親として貫いていたい姿勢だと思います。でも、それは心のなかだけにして、子どもに示す親の想いとしては【どんな状態であろうとも何が起きようとも、今はそれでいい】と思っていることが伝わるのが良いのかな、と考えるようになりました。

動き出す日を信じて待つ日々が辛くなるのは、その日がいつ来るかわからないから。不確かなことを、ひたすら待ち続けるのはとても苦しいものです(なんだか新型コロナの中で生きる状況にも似ているような)。

そういうときには、一日一日、目の前の子どものそのままの姿にOKを出していく。

実はそんな日々の中で、気付いたら少しずつ動き出している…そんなものなのかもしれませんね。

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