心がスッと軽くなる‐ぼくの病休日記(16)
「もう行かなくていい」
そう妻に言ってもらった僕は、心が軽くなった。大人やったら自分で自分のけつをふけ!と言いたくなるところだけど、僕にはそれができなかった。
その日、きっかけをくれた妻との共通の知り合いに連絡してもらうと、教頭から連絡がきた。
「学校はなんとでもなるから、しばらく休み。」
「落ち着いたら次にできることをさがそ。」
「欠勤の連絡もしなくていい。申し訳ないと思う必要ないで。今日まで全力で戦ってくれたんやから。」
「ただ、ずっとこのままってわけにはいかないから、何か変化があったら連絡してほしい。こっちから連絡することもあるかもしれない。」
ショートメッセージで教頭先生から送られてきた言葉に心がさらにすっと軽くなった。
明日は行かなくていい。そう思うと心は軽くなったんだけど、体は思うように動かない。
ご飯が食べられないし、眠れない。生活は変わらない。
そして妻に言われた。
「病院行こう」
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