夏の読書記録

「モノクロの夏に帰る」額賀澪

8月6日の新聞で紹介されていた本。紹介文を読んでポチってみました。

セクシャルマイノリティの書店員、保健室登校の女子中学生、家族にコンプレックスを持つテレビマン、アメリカから来た高校生と福島から来た高校生。今を生きるさまざまな人たちから見たヒロシマ。
考えたことなかった目線の考えや教師として平和学習をするうえで気をつけないといけないことを再確認できる内容になっていた。

ロシアのウクライナ侵攻が始まった時に子どもたちに話したが、世界では今もたくさんの人が戦争や紛争でなくなっている。77年前には、日本も戦争状態にあった。戦争の惨禍にいる人たちの思いをわたしたちはどう受け止めればいいのだろうか。

印象的な部分を共有しましょう。
「祖父母ですら戦後生まれの自分たちが、戦争の記憶の風化前にできることはなにかを考える。」
戦後77年がたった今、メディアでも大きく取り上げられているが、語り継ぐ人が急激に減少している。前任校の修学旅行でお世話になった語り部さんも話されていたが、語る人も語り継ごうとしている人も減っている。語り部もコロナ対策と同時に、時代に合わせた残し肩を意識しないといけないとおっしゃっていた。YouTubeにアップロードしたり、オンラインに切り替えたりと努力されていることを話してくれたこともあった。
ただ、個人的には、直接目の前で話してもらい、語り部さんの細かな表情や熱量を感じた経験は子どもたちにとっても貴重な経験になったと思う。
とはいえ、世界で戦争がおこなわれている今、直接的になにもできない状況の中、個人レベルでできることって、やっぱり「身の周りから平和をつくっていく」ことだと思う。
そんなことを学級の子どもたちの心にも届けられていたらいいな。

長くなりそうなのでまた次回!

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