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フランスの小学校、再開?

5月11日、約2ヶ月近く続いていた、新型コロナウイルスによるフランスの外出規制が終わった。まだ完全に解除されたわけではないが、これから段階的に緩和がされてゆく予定。100km以内の移動であれば外出証明書等を用意しなくてもよくなり、時間的な制限はあるものの、イル=ド=フランス地域圏の電車やメトロもマスク必須のうえ、使えるようになった。

イチコは今のところはまだ、規制がはじまって以来、公共交通機関を使っていないから実際目にはしていないけれど、規制緩和後の今、フランスの駅構内では、人との距離を保つため、人の経路や間隔、乗車下車をガイドするサイン等でしっかり整備されているらしい。いくらラッシュ時だとしても、規律正しい乗車下車なんてのとは程遠かったフランスが、少し、日本のそれに近づいたみたいで変な感じだ。

さて、小学校も、5月11日からなんとなく再開をしている。ただ、家で勉強をするのが難しい学生を除けば、登校をせずに引き続き家で学習する、という選択もできる。ちなみに、マキシムの娘たちエマとリリーは、夏のバカンスが終わるまで『家で引き続き学習派』だ。彼女たちとその両親が決めた。

こういった子どもたちのことについては、基本、一切関与をしない(しようとも思わない)イチコは、彼らが決めたことの報告を受けて、「ふーん、おっけー」とだけ答える。そんな彼らの横で、「ふむふむ」と相槌を打ち、意見を求められたら答える、イチコがするのはその程度。

とはいえ、『家で引き続き学習派』でいることはイチコも賛成。フランスは9月から新学期が始まるので、学校のお友達と、今年最後のひと時を一緒に過ごすことができないのは残念だろうなあ、とは思うけれど。特に、9月から離れた街の私立中学校へ行くことが決まっている、エマにとっては。

数週間に1度だけ、特に仲の良いクラスメイト同士の小グループを先生が学校に呼んで授業を受ける、ということみたいだけれど、それが、小学校最終学年の生徒にとって、学校で友達と会える唯一の機会。でもそれは、本人たちも納得して決めたことであるだろうから、かなしいかな、このご時世しようがない。

昨日は、「やっと1日だけ大事な友達に会えるからうれしい!けど、ハグもビズーもできないなんて、C'est nul !! (がっかり!)」と、エマがぼやいておりました。

ということで、これからまた1週間、エマとリリーがパパ・マキシムのお家にやってくる。在宅とはいえ、相変わらずパパはお仕事で忙しいから、お勉強は引き続き彼女たち自身ですることになる。まあ、エマ先生におまかせしておけば、イチコよりもよっぽど頼りになるから大丈夫だと思います。そして今週は、天気がよいようだから、4人一緒に川辺まで散歩したりお庭でバーベキューもいたしましょう。

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