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第2回 成功への方程式【信頼=実力×結果×姿勢】
前回の記事では、簡単に私のバックグラウンドについて紹介しました。
今回は、私がチームに必要とされるためにどのように目標設定をしたのか、その過程や考え方についてお話します。
最初の目標
私がまず初めに立てた目標は
「メンバーとして戦力になる」
というものでした。
そして、その目標達成に一番重要な要素を一言で表すと、
それは「信頼」だと考えました。
なぜなら、立命館大学という常勝軍団では負けることが許されない環境であり、監督がチームの勝敗の命運を握らせてマウンドに立たせたいと思う投手は一言でいうと、信頼があり、
「こいつでいけば抑えてくれるだろう」
と思える投手だからです。
そして、この「信頼」に加えて、私がもう1つ大事にしていた要素があります。
それは「希少性」です。
入部当初、それほど球が速くなかった私は
「自分がどうすればこのチームで生き残れるんだろう」
ということを考えていました。
左のオーバースローだと、同期には坂本(現DeNA)がいるし、後輩にも逸材はたくさんいる。このままだとメンバー入りの評価の対象に入れないと考えた私は、踏み出し足をクロスステップし、スリークォーターに変更することで、左打者に嫌がられる投手を目指しました。
もちろんオーバースローで剛速球を夢見る自分もいましたが、ピッチャーとして自分がチームで求められるために下した決断でした。
成功への方程式「信頼=実力×結果×姿勢」
話は戻りますが、私は、次に監督が今までにどのような選手をメンバーに入れていたのかを分析し、その結果、必要な要素を書き出しました。それがこちらです。
信頼=実力×結果×姿勢
私は「信頼」を「実力」と「結果」と「姿勢」の掛け算だと捉えました。
まず初めに、
「実力」から説明すると、その言葉通りなのですが、
監督は、立命館の選手として恥じない実力を持つ選手を基本的に使います。
そのため、分かりやすい指標として、コントロールと変化球で勝負する自分が、大事な場面で使われるには「140km/h」の球速が必要だと考えて仮置きしました。(ちなみにこれは出ませんでした、、、笑)。
次に、「結果」に関してですが、
ここで「結果は出して当然」と思った人、その通りです。
重要なのは、
なぜ結果を出さなければならないのか
どのくらいの結果を出さなければいけないのか
という2つです。
1.なぜ結果を出さなければならないのか
この問い対する答えは2つあると思っています。
一つ目は、「チームメイトからの納得感」です。
スポーツ経験者ならわかると思いますが、
選手たちが直近の結果から見て「なんで俺の方が成績良いのにあいつが試合に出てるんだ」みたいなやり取りを聞いたこと人も多いのではないでしょうか。
この状態では、試合に出ている選手もいい気分はしませんし、チームとしての士気も下がってしまいます。これを解消するには、誰よりも結果を出すしかありません。つまり、チームメイトからの納得が必要だということです。
二つ目は、「監督の印象」です。
私のイメージですが、大抵の監督はデータだけで選手起用することはあまりなく、印象で選手起用を決めている場合がほとんどだと感じています。
特に自分のような中継ぎ投手の場合、チームの流れを変えてほしい場合や無難に試合を終えてほしい場合のどちらかで起用されます。そのような中継ぎ投手が、オープン戦などで登板した際に少しでも危なっかしい姿を見せたら、監督はどう感じるでしょうか?
よほどの実績がない限り、リーグ戦で使うのは怖くなりますよね。このように、監督に良い印象を持ってもらうというのは重要な要素になります。
2.どのくらいの結果を出さなければならないのか
これは人によります。プロ注目の投手だと、新しいフォームや球種を試しながらオープン戦に臨むことができ、仮に防御率が5点台としても、彼がメンバーから外されることはないでしょう。
しかし、私のように過去の実績が全くなく、メンバー入りの経験もない投手が、将来有望な後輩や実力者ぞろいのメンバーに勝つには、圧倒的な結果が必要だと考えました。
そこで自分は、「夏の紅白戦・オープン戦無失点」という結果が必要だと考え、1点でも取られたら今後の野球人生の終わりだと、腹をくくりました。
「姿勢」に関しては、特別なことはなく、練習にしっかり取り組んでいるか、チームを背負ってマウンドに上がっているか、マウンドで堂々としているかなどです。
ここまで読んでいただけた方は、なぜ私が「実力」「結果」「姿勢」の3要素が「信頼」を構成する要素と考えているか理解していただけたと思います。
次回ではこの【実力、結果、姿勢】をさらに行動レベルに落としこんだものを紹介します。
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