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季節を味わう

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日本の自然や言葉の美しさについて、みのおエフエムの番組内で語ったことのまとめ。 主に、暦、季語、季節の花、季節の色について。
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2024年6月の記事一覧

6月の花・植物の俳句(季節を味わう#0064)

6月の花・植物の俳句(季節を味わう#0064)

「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花・植物を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。

【百合】ユリ科の多年草。
ユリの歴史は古く、長い年月世界中で親しまれてきました。
聖書にもたびたび登場します。
日本では、弥生時代にはすでに存在しており、球根が食用にもなっていたことがわかっています。
もちろん食用としてだけでなく観賞用としても愛されていて、万葉集にもユリを読

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行事・暦の俳句 6月(季節を味わう#0063)

行事・暦の俳句 6月(季節を味わう#0063)

世界で一番短い詩、俳句。
2024年度からは毎月第3水曜日の「季節を味わう」で その月の行事や暦をピックアップ、関連する俳句をご紹介します。
さまざまな行事・催し・暦の中から私の好みで選びました。

【入梅・梅雨入り(つゆいり・ついり)】

毎年6月11日ごろに当たるものの、必ずしもこの日から梅雨が始まるわけではありません。(今年の入梅は6月10日でした)ここから夏至の頃までが梅雨、雨が続くと気が

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6月の季語「蛍」(季節を味わう#0062)

6月の季語「蛍」(季節を味わう#0062)

世界で一番短い詩、俳句。
「季節を味わう」では、毎月第2水曜日に季語を一つピックアップ。
その季語が使われている俳句も紹介します。あくまでも私の好みで。

【蛍】

6月の闇夜に、青白い光を放ちながら飛ぶ蛍は美しく、神秘的です。
日本には蛍の名所が数多くあります。
大都市近郊でありながら自然豊かな箕面市では市内各地に蛍が生息しています。
特に明治の森箕面国定公園にはゲンジボタルが生息しており、毎年

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2024年6月の暦・行事(季節を味わう#0061)

2024年6月の暦・行事(季節を味わう#0061)

「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や主な行事をまとめます。(全てを網羅するものではありません)

2024年 6月(水無月)

5日(水)  芒種

 二十四節気の一つ。「芒」は稲や麦など穂先にある硬い毛のことで、「芒種」は「芒を持つ植物の種を蒔く時期」ということ。実際にはこの頃にはすでに蒔き終えています。このずれは、二十四節気が中国の黄河流域の気候を基準にしていることから起こると言

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