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創業2ヶ月で企業価値100億円⁉︎ 話題のSNSアプリ「Clubhouse」って?【新連載☆日本人が知らないスゴい会社】

Apple、Google、Facebook、YouTube、Netflix、Intel、Tesla……。

名だたるテック企業が本拠を置く、世界屈指のハイテクエリアをご存知ですか?

そう、スタートアップの聖地とも呼ばれ、世界中のビジネスマンが注目する「シリコンバレー」(アメリカ・カリフォルニア州)です。

この新シリーズでは、そんなシリコンバレーで生活しながら、成長著しいベンチャーに投資をするベンチャーキャピタルGFR Fundの代表・筒井鉄平さんが「日本にはまだ進出していない、日本人の多くがまだ知らないシリコンバレーの注目のスタートアップ」を紹介していきます。

筒井鉄平(つつい・てっぺい)
Managing Partner, GFR Fund。
2011年にグリー(株)に参画し、米OpenFeint社やポケラボ社の買収を含め、財務・M&A実務責任者として数多くのゲーム会社の買収・戦略投資を実施。2014年から北米拠点にて非ゲーム領域における戦略投資をリード。グリー入社前はモルガン・スタンレー証券にてM&Aアドバイザリー業務、それ以前は三菱商事にてネット事業の立ち上げや日系メーカーの海外事業開発に従事。2016年4月にコンシューマー領域に特化したGFR Fundを立ち上げた。
GFR Fund代表・筒井鉄平さんをもっと知りたい方はコチラへ↓↓↓>
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いま、みなさんにとってソーシャルアプリはとても身近な存在でしょう。朝起きるとまずはInstagramやFacebookを見て、通勤中にTwitterをチェックする。

新聞、雑誌を読まなくとも世の中のニュースは全てソーシャルアプリを通して知り、友人がどこに旅行に行っているか、気になるインフルエンサーが何をつぶやいているか、全てはソーシャルアプリ上にあります。

上であげたFacebook, Instagram, Twitterの本社は、3社ともアメリカ西海岸の《シリコンバレー》にあります。

シリコンバレーはサンフランシスコから南東に伸びる地域をまとめて、通称としてそう呼びます。かの有名なスタンフォード大学や、iPhoneを作るApple本社、電気自動車を作るTeslaなどもオフィスがあります。

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※注…地図出典:mindthemap

では、なぜシリコンと呼ぶのでしょう?

あの金属のシリコン? そうです。1960〜1980年代にこの地域を中心に半導体を作っていました。半導体の主要原材料はシリコンなので、”シリコン”(半導体)を作っている”バレー”(谷)というわけですね。

世界中のビジネスマンがシリコンバレーに注目をするのは、そこから多くのイノベーション、新しい技術やプロダクトが生まれるからです。日本でも馴染みが深いApple、Yahoo!、Google、Facebook(Instagramは2012年にFacebookが買収), Twitterはすべてシリコンバレーから生まれています。

ソーシャルアプリだけでなく、例えば企業向けのソフトウェアを提供するSalesforceやOracleもシリコンバレーから生まれました。

筆者はそのシリコンバレーにて、成長著しいベンチャーに投資をするベンチャーキャピタル、GFR Fundを運営しています。このシリーズでは「日本人の多くがまだ知らないシリコンバレーの注目のスタートアップ」を紹介していく予定です。

シリコンバレーで話題持ちきり! 「Clubhouse」

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第1弾は、Clubhouse(クラブハウス)です。

今年4月初旬に立ち上がったばかりのサービスで、まだまともなウェブサイト(現在のバージョンは下画面)すらないベンチャーながら、最近のシリコンバレーでClubhouseほど話題になった会社はありません

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まだテック業界のプロダクトフェースでいう、”closed beta”(一般公開する前に限定的なユーザーに試してもらい、バグを取り除いたり必要・不必要な機能を見極める段階)にあるので、ユーザーは数千人と多くもありません。

にもかかわらず、ベンチャーキャピタルが約10億円を投資して、既に企業価値が100億円以上ある点(創業2ヶ月で100億円!)、多くのベンチャーキャピタルが出資をしたいと会社詣でをし、最終的に投資をしたベンチャーキャピタルがシリコンバレーでは有名なAndreessen Horowitzだった点(Andreessen Horowitzは、世界初のインターネットブラウザ Netspaceを開発したMarc Andreessenが2009年に立ち上げたVC。Facebook, Instagram, Pinterest, AirBnB等に出資)、いまだ招待制で、限られた人しかサービスを使えない点、等々話題性には事欠きません。

では、Clubhouseとはどういうサービスなのでしょうか?

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※筒井注…Antonというアカウント名の男性は友人です。

Voicy+LINEオープンチャット

一言で表すと「声のソーシャルアプリ」、たとえるならば Podcast+ライブチャットです。日本のテック業界の文脈でいうと、Voicy+LINEオープンチャットでしょうか。

概要は、ホスト(ラジオやVoicyで言うパーソナリティーみたいなもの)が話題のゲスト等を招いてディスカッションをするのを、多数のユーザーにライブでストリーミングができます。リスナーは聴くだけでなく、その場で質問をしたり、意見交換を行ったりすることができるスマホアプリです。

もう少し、Clubhouseについて詳しく見ていきましょう。

現在は、誰もが使えるわけではなく招待制です。招待を受けるとスマホのアプリがダウンロードできます。

アプリを開くと、”Room”と呼ばれるアイコンが複数並んでいます。そのRoomの一つひとつでトークショーがライブで行われています。

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各Roomにはそれぞれのホストやゲストの簡単なプロフィール紹介があります。その内容を見てどのRoomに入るかを選べます。

あるいは、どのユーザーがどのRoomにいるかもわかるので、友人や知っている人が既に入っているRoomに参加してもOK。このあたりが「声のソーシャルアプリ」と呼ばれるゆえんです。

新しい出会いがあるかもしれないし、友人と久しぶりに話すこともできます。

Roomに参加した後はディスカッションを単に聴いたり、自ら発言して参加したり、何をしても自由です。Roomに参加するとホストには誰が入ったかが通知されるので、もしかしたらホストから名指しで発言を求められることもあります。

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☑ Podcastとの違いは「完全◎◎◎」
☑ホスト&ゲストがセレブだらけ
☑ ◎◎◎◎◎で注目度が加速
☑ 「◎だけ」のオンライン参加の手軽さ
☑ 「ありそうでなかった」インタラクティブ性
☑日本版Clubhouseはいつ始まる?
など

編集協力/コルクラボギルド(平山ゆりの、デザイン・ペー)

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