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仕事ができる人とできない人のアイディアの差はどこから出るのか

世の中には、仕事ができる人とできない人がいます。
適材適所や環境の問題などは一旦抜きにして、「仕事ができない」には何が影響しているのか、その差はどこから出ているのかを分解して考えてみます。

私たちはなぜ仕事をするのか

現代に生きる私たちは当然のように仕事をやっていますが、そもそも仕事とはどういう性質のものでしょうか。

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遡ると、人間が食料を得るためには、「労力を払って狩猟/漁をする」という行為をしておりました。
自然や動物を相手にするので一定の死亡リスクがあります。
しかし、分業をすることにより、戦いが得意な人が戦い、苦手な人はサポートを行うことにより、人類全体の死亡確率が徐々に下がっていきました。

物々交換を行うことで、「自分のスキルを欲しいものに変える」という活動を行い、お金の登場により、「欲しいものに変える」という概念から重力を減らし、円滑に欲望を叶えられるようになりました。
私はこれをエネルギーの交換と呼んでいます。

命の危機を感じる回数が減り、欲望を叶えられるようになると「より良く生きるなるためにはどうすればいいか」というところに価値を感じ、隣人と比較しながら、「相手より良くなりたい」という思いが法となり秩序となりルールとなりました。

これを踏まえると、仕事の役割は二点とわかります。
①エネルギーの交換により、人間を死ににくくすること
②物々交換の天秤を傾け、低いコストで必要なものを手に入れたいという願いを叶えること

私たちは、お金というツールを使って限りなく重力に引っ張られずエネルギーの交換を行い、快適によりよく生きていくことを目指す動物集団であり、そのために仕事を行っているのが本質ではないかと考えています。

「仕事ができる」とはどういうことか

「より良く過ごすため」というゴールは分かるのですが、より良い状態とはどういう状態かと聞くと回答がバラつくと思います。
そもそもですが、私たちの社会には誰かが提示する正解がないのです。
正解のない道をよりよく生きるという願いを叶えるためにエネルギーの交換を行わなければいけないので、それまで学校で行ってきた「答えを覚える力」というのは、仕事とは別の力であることがわかります。

本当に必要な力とは、道なき道をいかに想像して歩み、光の元へ集まれるかという部分が「仕事ができる」ということの本質です。

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当然、正解のない道を歩むので、想像力やアイディア、時にはその場でじっと立って待っていられる我慢強さなどが重要だったりするわけです。
見えもしないところをアイディアもないままに歩くのが一番最悪で、道から落ちて暗闇の中を彷徨ったりするのであります。

「仕事ができる人」の頭の中

仕事ができる人というのは、暗闇の中でもおおよその正解がある範囲を探り当てることができます。
探り当てるのに必要なのは学習量と想像力です。

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知識の深さと時間は比例していません。x軸とy軸に配置される全く別物です。
長くやったから深く考えられるか、というと全くそういうわけではありません。

知識は主体的に身につけていく必要があります。そして、インプットだけでは身に付かず、アウトプット及び失敗を重ねてこそ身に付くような気がしています。(論文を探してみたのですが見つかりませんでした。)

つまり、アイディアの差は、勉強量×実施量から出ます。
そして、アイディアを引き出す範囲は、勉強量×実施量×断続した時間から出ます。
勉強量×実施量×断続した時間がやがてその人のセンスとなるのです。

基本的にどれだけ幼い時から「勉強量×実施量×断続した時間」をこなしたかで変わってくるもので、勉強を咀嚼するスピードや実施スピードに個々の違いが出るのであって、丸っと飛び越せるわけではないです。
そのため、仕事もできず、アイディアも出ず、勉強もしない状態から、一気にアイディアが出て仕事ができるようになることはないです。

どうすればいいか

要素がわかれば、答えは割と明白ですね。勉強量×実施量×断続した時間の計算式が成り立てばいいので、これらをできるところから着手すれば良いです。
①勉強量を増やす
②勉強した内容を実施できるポジションを獲得し、数をこなす。
③時間をかける


外部の先生みたいな人に教わるのも結構ですが、先生が介在できるのは①の方向性を示してあげることと③の効率をあげる程度でしかありません。
大人になっても勉強は大事なのです。

それでもどうしても勉強はしなくないし飛び超えたい

それでも勉強したくない人は、トレースをすると良いです。
トレースとは、他社の成功を全く持ってその通りに真似ることです。
トレースできる事例の引き出しを増やすことはある意味勉強と言えます。ただし、ファーストペンギンにはなれません。

トレースをした上で細部を見比べ、どこに魂やインテグリティの違いが出ているか、どうやったら今の顧客によりアプローチできるのかを見極めるべく、まずはトレースすことをおすすめします。

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