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"お金"とは"他人の労働を買うチケット"である。

クズザンポーラ。ブータン在住がぶです。
当たり前のようだけど、お金を貰って喜ぶのは人間だけなので、自分の払ったお金はいつも全て誰かに行きつく、という話。(本記事ブータン関係無しです。)


高級牛肉って何にお金払ってるの?

例えば高級黒毛和牛を買ったとします。そのお金って牛さんのご家族が受け取るでしょうか?当然違います。じゃあ高級食材って何にお金を払っているのでしょうか。

受け取っているのは畜産業者です。さらに、畜産業者は、飼料、仔牛、獣医、運送会社、屠場等にお金を払います。さらに、飼料の会社も材料メーカーにお金を払う等、どんどんお金が細分化されていきます。しかし、最後には各会社の労働者がお金を貰うことになります。

高級和牛の価格が高い理由の1つは、良い飼料を与えるからです。良い飼料というのは、これを作るのにも手間(労働時間)が多くかかっています。飼料の会社でも多くの労働時間がかかっているということです。つまり、高級和牛が高い理由は、それだけ人間が多くの時間をかけて育てたからということになるわけです。

企業が受け取ったお金は、人件費以外にも使っているのでは?

あなたがスーパーで支払いをした時、その金額のうち人件費はいくらでしょうか?私は経営者ではないのでわからないですが、10%くらいでしょうか。残りの90%は仕入れ、会社の経営費、税金、用地や光熱費代等だと思います。しかし、それらの支出も深堀りしていくと結局ほとんどが人件費です。会社の経営費も本社の人権費等ですし、物品を買う場合も、先程の例のように細分化されていき、最後は誰かの人件費です。税金も一度は政府に行きますが、税金を使う時に企業に発注がなされ、後は同じです。光熱費も電力会社等の職員が労働の対価として貰うわけです。

人件費ではないもの。権利・保険

人件費ではないものも少しあります。例えば以下のようなものです。

土地建物の権利、著作権、特許、これらの一度取得してしまえば、長きにわたって権利があり、それを貸すことでお金を貰うものです。これがまさに、不労所得ッ!! うらやまし。

保険やギャンブル。この2つは反対に感じるかもしれませんが、どちらもお金を集約して運次第で誰かにまとめて支払うもので、労働による対価ではない仕組みです。

"お金"は"他人の労働を買うチケット"

仕事やバイトをすることは、"自分の労働時間をチケット化している"のです。そしてそのチケットを使って、今度は他人の労働時間を買うのです。これがお金です。

お金という概念があることで、自分の労働時間をチケット化して貯めることができるし、得意分野で労働することで効率的にチケットを集めることもできる。夕飯を作るのがめんどくさければ、レストランでチケットを使うことで、料理労働を代行してもらえるのです。

お金は超面白い不思議アイテムなのですが、いつも考えては頭が痛くなって思考停止するのでした。本日もここまで💰️

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