チェロのメモ 2020/06/13

3ヶ月半ぶりにレッスンが再開した。長かった…。ひとつ前の記事を見たら「また1週間開いてしまう」と書いてあったが、それどころじゃなかった。
少し早めに教室に行き、チェロを触る。自分の楽器を持っていないので、当然触るのも3ヶ月半ぶり。いつもどおり弓を張り、エンドピンを伸ばしてチェロを立てるが、なかなか位置が定まらない。これは3ヶ月半ぶり(しつこい)だからではなく、毎回迷う。
音を出してみると、おお、チェロを弾いている…という気持ちになり楽しい。が、腕がすぐ疲れるので、身体全体に力が入っていることがわかる。やはりこれが鬼門。
そうこうしてるうちに先生がやってきてレッスン開始。マスクの上にフェイスガードもつけて先生もやりにくそうだった。
あまりにご無沙汰なので、あらためて基礎から流していく。チェロの位置もアドバイスで直す(以前はそばに来て直してもらったが、このご時世なので口頭でのやりとりになる)と、あ、これだわとしっくりきてさすがだなと思う。エンドピンを少し長くして若干寝かせるようにすると、左手も窮屈でなくなる。これは体格や椅子の高さ、はたまた好みもあるので一概には言えないのだが、いずれにせよ自分のベストなセッティングは身体に覚えさせる必要がある。毎日触れればいいのだが…。
弾き方のアドバイスはなによりまず力を抜くことで、これは前からさんざん言われていたことである。今回あらためて強調されたことがふたつあり、まず移弦の際に右手の力を弱めること。こうすると音が変わるときになめらかに聴こえる。移弦を意識すると緊張して音が悪くなるので、和らげる効果もあるのだと思う。
もうひとつは左手の人差し指と小指での弦の押さえ方についてで、それぞれ外側で押さえる。外側の皮膚が固くなっているので人差し指は以前からできていたが、小指はできていなかった。この状態で、指板に指先を食い込ますような気持ち(もちろん力は入れすぎない)で、弦をべったり押さえない程度にすると、いい音が出る。たしかにいままでけっこうべったり押さえてた気がするので、なるほどと思った。音程があっている(大前提)と、強く抑えなくてもいい音が出る。加えて右手も上記のように動かすことができれば、しっかりときれいな音が出るわけである。
ひさびさのレッスンだったが、思っていたよりも身体は覚えていた。しかし弱点もそのままだったので、どうにかこれを機に(悪いところは都合よく忘れて)直していけたらと思う。そしてまた長い休みにならないことを祈る。