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【大西一郎 ある視点】第26回「冬来たる」

横浜市鶴見区・ファンタジーサウナ&スパおふろの国のリラクゼーションコーナー「ケアケア」店長・大西一郎がカウンターの中から繰り広げる視座の世界。

寒い。私はとても寒がりだ。だいたい私は10月にはダウンを引っ張り出して雪だるまのような姿で出かけて、「これからどうやって生きて行けばいいんだろう……。」と言う。これ以上温かい衣服なんて持ってないのだ。11月、12月、1月、2月……。ただでさえ狭い私の行動範囲はさらにせばまる。外にいると、家に帰りたくて仕方がなくなる。そしてこたつから出なくなる。

だいたい横浜って寒いと思うのだ。真夏でも、毎日ユニクロのUVカットパーカーを着て、昼間は紫外線を防いでいますみたいな顔をして出かけ、職場は冷房がきついので極力脱がないし、夜帰るときはちょっとひんやりするので着て帰ってくる。結局一日中着ている。ユニクロ様ありがとう。

そして私の主な移動手段は原チャリだ。風速100メートルの風を全身に浴びながら、自ら発熱することはなく、容赦なく体温を奪われる一方だ。

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