月刊サウナデジタル

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サウナ運営者とサウナ好きがつくるサウナ業界誌『月刊サウナ』のデジタル版サイトです。本誌連載記事の先行公開のほか、ここでしか見られない独自コンテンツを発信していきます! https://d-sauna.com

マガジン

  • サウナのサチコ『裸の粘土サウナー』

    サウナ支配人や熱波師をかたどった粘土造形を手がけるクリエイターにしてサウナー「サウナのサチコ」のサウナ訪問記。「ととのった」と感じるまで半年かかったという不器用サウナーならではの独自目線で、サウナ施設と、そこに働く人々の魅力を切り取る。 サウナのサチコ Twitter https://twitter.com/s_sachiko37

  • 大西一郎『ある視点』

    横浜市鶴見区・ファンタジーサウナ&スパおふろの国のリラクゼーションコーナー「ケアケア」店長を務める大西一郎がカウンターの中から繰り広げる視座の世界。 大西一郎 Twitter https://twitter.com/mugemuge024

  • 井上勝正のサウナ哀・戦士

    熱波師・井上勝正が、全国各地の温浴施設で戦う“サウナ戦士”たちの哀愁に満ちた人間模様に切り込むインタビュー企画。 井上勝正Twitter https://twitter.com/307inoue

  • 井上勝正『サウナの賛歌は人間賛歌!!』

    そのサウナの魅力は、そこにいる人を見ればわかるーー。”サウナそのもの”熱波師・井上勝正が、人を通じて”サウナそのもの”が醸し出す熱量のもとを探ります。 井上勝正Twitter https://twitter.com/307inoue

  • 月刊サウナデジタル MOVIES

    熱波甲子園の完全版記録映像など、ここでしか見られない熱波ムービーが集まっています!

最近の記事

外に出た女【サウナのサチコ『裸の粘土サウナー』第25回】

「妹に会いたい」母がそう思っているのは知っていた。でも一緒についていくのが面倒で、なんだかんだと理由をつけてはぐらかしてきた。しかしそうしているうちに母は年を取り、足が悪くなり、体力がなくなってしまった。やがて母自身もその言葉を口にしなくなった。 母には妹が3人いる。母だけが東京に出てきて、残りの姉妹は生まれ育った町に今でも住んでいる。母はもう10年以上、妹たちに会っていない。妹たちも年をとって体調が思わしくないと聞く。これ以上月日が経てば、母は二度と妹たちに会えなくなるだ

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    • 飛翔【大西一郎『ある視点』第34回】

      まずは「ぺいちこ」の説明からしなければならない。ぺいちこは、元おふろの国の熱波師、現在休業中のOL「宮川はなこ」と、この月刊サウナに連載を持ち、粘土人形を作る「サウナのサチコ」と、おふろの国リラクゼーションケアケアの歌う店長、私「大西一郎」の3人のことだ。去年、なにわ健康ランド湯〜トピアに、同じ日に呼んで頂いたことをきっかけに、急に仲良くなった。 ちょうどその頃、サチコが音声配信をやってみたいと言い出して、何の媒体でやるかとか、せっかくだから3人でやろうとか、とにかくノリで

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      • 待っている女【サウナのサチコ『裸の粘土サウナー』第24回】

        待たせる人と、待つ人、人間はその2種類に分かれる。待たせる人がいるから待つ人が出てくるわけで、それは至極当然のことなのだけれど。私はというと、常に「待つ側」だった。「待ち合わせに遅れることは相手の時間を奪うこと」という父の教えを守り、10代までの私は、友達との待ち合わせに遅れることがほとんどなかった。 若い頃はスマホなどなかったため、友達と口約束した場所に10分前には着いていないと不安だった。勘違いによるすれ違いはあったものの、どの相手も30分以内にはやってきた。当時の待つ

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        • 父、死にそう。【大西一郎『ある視点』第33回】

          私は今忙しい。宿題が山積みだ。だけど何もしていない。やる気が起こらない。こんなにゆったりのんびりして、あれは明日やろう、あれはあさってにしよう、来週にしよう、月末にしよう、と永遠に後回しにしている。 後で困ることはわかっている。どんどん自分を追い詰めている。これはまさに、夏休みの宿題だ。私はもちろん、毎年毎年、8月31日に泣きながら宿題をしていた類の子供だった。かと言って、夏休みに何の後悔もないほど、思いっきり遊んだわけでもなく、毎日を無意味に、無気力に過ごした。 今、私

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        外に出た女【サウナのサチコ『裸の粘土サウナー』第25回】

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        • 熱波甲子園2023春
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          「ありがとう!スローリュ小林ミキティ!!」天然温泉 平和島 スローリュ小林【井上勝正『サウナ哀・戦士』最終回】

          「天然温泉平和島」には実はこの月刊サウナの前身である、フリーペーパー「湯きち」時代にボクは取材に行っている。 あれは何年前だったのか? 当時の支配人の方に取材した。 「いま、ウチは景気が良い」とおっしゃっていた。 羽田空港からの無料送迎バスがこの「天然温泉平和島」直通で毎日運行されていて お荷物一時預かりには外国からの旅行者のスーツケースがズラリと並んで置ききれなくなった分はフロントの後ろ側にまで達していたほどだ。 (因みに羽田空港から天然温泉平和島への無料送迎バスはコロナ

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          「ありがとう!スローリュ小林ミキティ!!」天然温泉 平和島 スローリュ小林【井上勝正『サウナ哀・戦士』最終回】

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          10 years【井上勝正『サウナの讃歌は人間讃歌!!』最終回】

          今年で熱波道を立ち上げて 10年だ。 何か月前だったか 熱波道プロデューサーの林和俊さんと雑談の中で 「熱波道っていつからやってたんでしたっけ?…もうよく解んなくなってきて、、」って聞かれたので ボクは「東京でオリンピックをやるって決まった時からですよ、 滝川クリステルさんが「お、も、て、な、し。」ってやった時…」 そう答えた。 ボクは自分が発案した物(事)を忘れない。 覚えていたとしてもよく年代まで記憶しているよな、となんだか驚かれたりするが、 何か自分自身、その時にイ

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          やまびこの湯 グッズ工場長 踊熱風(ダンシングムーブ)アダチ【井上勝正『サウナ哀・戦士』第65回】

          〜 革命 〜 熱波甲子園2023春大会に初出場した「やまびこの湯」!  初出場にして6位! 自分で動いて会社に話して協会に加盟して出場したのが この「踊熱風アダチ」だ! いろいろと話すと自分の気持ちを熱波を通してお客さんにぶつけて来る熱い男だ。 彼の様なヤツの話を聞いてやらないといけない、 ボクはそう思う。 彼の生の情熱を皆さんに届けたい。 アダチよ、何で熱波師やろうって思ったの? 踊熱風アダチは「やまびこの湯」の社員だ。 何で「熱波師」なんだ!? 何を直談

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          ブームは遅れてやってくる【サウナのサチコ「裸の粘土サウナー」第23回】

          関東も梅雨に入り、気圧や湿度の関係なのか、肩の痛みが増してくる。 前回の記事にも書いたが、私は肩インピンジメント症候群というものを患っている。肩周りの関節が痛み、腕を回せないというのが主な症状。しかし最近では回すどころかまったく動かせなくなり、じっとしていても痛い。原因は様々だが、若い頃に野球などの肩を回すスポーツをやってきた中年に多いという。つまりこれは、遅れてやってくる病気なのだ。 もちろん私は野球などやったことがない。肩を回すスポーツどころか、スポーツ自体やった経験

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          エーワン東京【大西一郎『ある視点』第32回】

          私の自宅からおふろの国まで徒歩5分。その道のりの上にさえも、一軒ある。例えば、うちのセラピスト、竹内が大田区から通う道のり、小林が埼玉から通う道のり、私の地元、兵庫県から新幹線に乗ってここまでやって来る道のりの間に、一体何軒あるだろうか。 今やっていることと同じこと、望めば働かせくれるところ。リラクゼーションの店。それなのにここで働く理由。それはもう、「縁」としか言いようがない。 個人的な話をすれば、私が今勤めている「おふろの国」のリラクゼーション「ケアケア」にたどり着く

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          7月11日全国デビュー!待ちに待ったサントリーパワードリンクが遂に降臨! デカラ!!【井上勝正『サウナ哀・戦士』第64回デジタル特別版】

          5月15日におふろの国で開催された全国の熱波師が集う熱波甲子園2023春大会に、突如現れたパワードリンク。 その名も「デカラ」! サントリーが開発したこの新たな飲み物を、参加の熱波師や観戦してくれるサウナーに初めて試飲してもらったんだ! 「TEAM デカラ」ありがとう!! サントリーの社員で結成された「TEAMデカラ」が、ひとつひとつ丁寧に包まれていたダンボールをゆっくりと開けていく。中から出てきたのは、輝くジョッキ。「デカラ」と印刷されているそのジョッキに注がれる液体

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          ファンキー・モンキー・ベイベー【井上勝正『サウナの賛歌は人間賛歌!!』第22回 デジタル加筆版】

          真夜中に地下鉄に乗った。 でもまぁ、23時過ぎぐらいだから、まだ真夜中にはもう少しかな、と言う時間帯。 赤坂駅で降り立つと、賑やかな街並みが広がっていた。居酒屋の客引きの人に声をかけられる、ガッチリと入れ墨を施している腕がシャツの袖から見えている、手首にバングルが鈍く光る。 「どちらまでですか?」と軽く尋ねられる。 ボクは「サウナ東京」と答えると、彼はあっ!と言う表情を浮かべて「私も行きましたよー」と応えた。 そう、サウナ東京ではタトゥーもOKなのだ。 入館時には

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          ファンキー・モンキー・ベイベー【井上勝正『サウナの賛歌は人間賛歌!!』第22回 デジタル加筆版】

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          ワナバス【大西一郎『ある視点』第31回】

          「もしも明日世界が終わるとしても、私は今日もおふろに入るの。」という歌詞の曲を書いた。 書いたのは二年ぐらい前だ。コロナ禍の真っ只中だったか、少し落ち着いた頃だったか、私は夜な夜な暇を持て余して、この歌の、作りかけのメロディーと伴奏をいちいち携帯に落として自分で聴きながら、鶴見川の土手を散歩していた覚えがあるので、時間短縮営業期間中か何かだったのだろう。ある日おふろの国の林店長から、「OFR48の曲作ってくれないかなあ、こんな時代だけどがんばろう的な。」と言われ、とても張り

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          かわいそうな女【サウナのサチコ『裸の粘土サウナー』第22回】

          最近SNSを更新できない。スマホやパソコンの画面を見ていると気持ちが悪くなってくる。別に炎上したわけでも、アンチコメントに悩んでいるわけでもない。私は「野球肩」になってしまったのである。言っておくが野球など一度もやったことがない。まあこの「野球肩」というのは別名で、正式には「肩インピンジメント症候群」と言う。 症状としては腕を後ろに広げると激痛が走るというもので、ピッチャーのようにボールを振り投げるような動作をすると痛いというように覚えてもらうとわかりやすい。これになってか

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          アスティルを守りますよ! 〜オアシス サウナ アスティル 元支配人 小林一樹【井上勝正『サウナ哀・戦士』第63回 デジタル加筆修正版】

          「あっ、チャッキー…」 オアシス サウナ アスティル でサウナ熱波道を終えてクールダウンし、休憩し、ほとんどウトウトしながら私服を着る。 この日はホラー映画「チャイルド プレイ」の殺人人形、 「チャッキーTシャツ」を着てフロントで鍵を返却したら オアシス サウナ アスティルの 小林 一樹 支配人(当時) が「あっ、チャッキー…」そう言ってチャッキーTシャツを見つめた。 見つめられながら「そう、チャッキー」と言った。 小林さんは「いいなぁ、それ」 ボクは今度新品の

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          アスティルを守りますよ! 〜オアシス サウナ アスティル 元支配人 小林一樹【井上勝正『サウナ哀・戦士』第63回 デジタル加筆修正版】

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          ソラシド ねぇねぇ【井上勝正『サウナの賛歌は人間賛歌!!』第21回デジタル加筆修正版】

          ここ何年も坊主だった、 理由は簡単だ、楽だからだ。 髪の毛が伸びてると面倒くさい、 先ずバンダナを巻いてサウナに入ってロウリュをやり、アウフグースをプレイし、お客さんに熱波を送る。 考えてみてくれ、 それが一日の大半で、そのつど髪はバサバサになり汗でグチョグチョだ。 バンダナやタオルでマスクもしているのでもう髪形とかなりふりかまってはいられない。 それがなんかやだなぁ、って何年か前のある日、突如丸坊主にした。 1000円カットで。 そしたらもう、世界が広がった感じがした

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          ソラシド ねぇねぇ【井上勝正『サウナの賛歌は人間賛歌!!』第21回デジタル加筆修正版】

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          サウナの三郎・ビギンズ【アブ小熱波スクールVol.3】

          サウナの三郎は、なぜサウナの三郎になったのか。

          サウナの三郎・ビギンズ【アブ小熱波スクールVol.3】