ゲームデザイナー志望のあなたが今日からできること
はじめまして!G2 Studios 新卒デザイナーのSです。
今回はゲームデザイナー志望のあなたが今日からできることを、
入社から半年間の経験を踏まえて書いていきたいと思います。
◼︎ 就活時代
[会社説明会にて]
私)絵を描くこと以外で、学生のうちにしたほうがいい勉強などありますか!
社員さん)学生の今のうちにたくさん遊んでおいたほうがいいよ〜!
私)…
これたまにありました。
経験者が言うならその通りなのだろう…と思いつつ、釈然としない気持ちになっていたのを覚えています。
ゲーム開発はチームプレー。コミュニケーションが重要。
そんな話を耳にしていた私は、
IllustratorやPhotoshop以外に何を学んでおけばいいのだろう?と不安になっていました。
これを読んでいる皆様の中にも、そんな方がいるのではないでしょうか?
しかしながらそれを教えてくれる場所ってなかなかないんですよね、、
なので!
私が個人的に「入社前から知りたかった!」と思うことに重点を置いて、紹介していきたいと思います。
よろしくお願いいたしますー!
① 「なんとなく良いデザイン」を作らない
デザイナーの「なんとなく良いな〜!」で作られたデザインは、開発現場では全く良いとされません。
どんなに良い見た目でもコンセプトからずれていると、開発を進める上では埋められない穴になり、取り返しのつかない改修になる場合もあります。
[勉強法]
自分がいい!と思った理由を1つ1つ考える癖をつける
なぜこの色?形?配置?にデザインしたのか?
そもそも出来上がったものが元のコンセプトやテーマに合っているのか?
誰にどう感じて欲しいデザインなのかを意識することが重要です。
▼実際にあった一例
M)サイバーでいい感じにして欲しい!!
私)サイバーなイメージの作品は?サイバーな色のイメージってありますかね?
M)サイバーと言ったのは仮想空間を想起さたいというところから来ており、未来的なものというよりも現在・近未来的なイメージでした。
私)なるほど!!
↓↓↓(こうなりました)
・発光の表現や彩度抑え気味のビビッドカラー+自分の得意なメカニカルなテイスト
・透け感で近未来を表現+パターンのテクスチャを重ねてリッチに
② 自分の制作スピードを知る
開発現場では想像以上に自分のスケジュール管理を徹底する必要がありますし、それを細かく相手に伝えないといけないシーンが多いです。
すごく基礎的で忘れがちな部分ですが、仕事をしていくのに欠かせません。
[勉強法]
必ず"時間単位"で制作時間を計る
正確に自分の手の速さを知っていると、「〆切までの時間内にやる!(気合い)」という具体性のない計画ではなく、「これをやるのにこれだけ時間が掛かるから、ここまでできる!」という、今後を見据えた考え方ができるようになります。「自分は◯時間◯分でこれを作ることができます!」と自信を持って言える人は、チームに安心感を与え、信頼関係を築くことができます。
▼Redmineというタスク管理ソフトの一例
(作業にかかる予想時間と実際にかかった時間に、差がないのがベスト)
▼Googleスプレッドシートでのガントチャート
(日単位でスケジュールの全体感を把握することも重要)
③ 「見てみないとわからない…」に即座に応える
自分の頭の中のデザイン構想を、言葉のみで伝えるのはとても困難です。
相手が理解できなければ、折角の名案が台無しになってしまいます。
[勉強法]
ラフ出しとパターン出しを素早くする練習をする
即座にデザインのラフやパターンを出し、どれだけ早く相手のイメージに近づけるかが勝負なので、見た目が整っていなくてもいいのです!雑コラでOK!
話は少し変わりますが、開発現場では仕様変更や修正を見越して、始めから修正対応しやすい形に制作するというのはセオリーです。
時には"壊すことを前提としたデザイン"にすることは重要なのです。
▼長期開発で使用したラフ(これよりもっと雑でいいです)
④ 絵を描くこと以外にも視野を広げる
(ちょっと番外編)
絵を描くこと以外にもデザイナーの持つスキルで、チームや組織に貢献できる機会が多く転がっています。
[勉強法]
・PowerPoint(Googleスライド)・Excel(Googleスプレッドシート)に触れておく
企画書やプレゼン資料の作成…
素材の管理…何かと役立つシーンが多く、使えて損はない!といった感じです。
▼Googleスライドでの自己紹介資料
▼Googleスプレッドシートでのリソース管理表
・AdobeXDを学ぶ
ゲーム全体の画面遷移の流れを可視化することや、UI周りを制作するのに
すごく便利なソフトです!
私もこの研修で初めて触れましたが、簡単に使い方を覚えられました!
オススメです。(無料体験版DLこちらから)
▼ゲームの全体感がわかる画面イメージ
・アニメーションについて学ぶ
私が学生の頃アニメーション学科だったという部分が強いのですが、なんだかんだ様々なシーンで役に立つなーという印象を持ちました。
▼コマアニメで制作したゲーム内素材
(王冠はたったの4コマで動かしているんですよ!)
◼︎ おわりに
「 ゲームデザイナー志望のあなたが今日からできること 」
[勉強法まとめ]
・自分がいい!と思った理由を1つ1つ考えるくせをつける
・必ず"時間単位"で制作時間を計る
・ラフ出しとパターン出しを素早くする練習をする
[番外編]
・PowerPoint(Googleスライド)・Excel(Googleスプレッドシート)に触れておく
・AdobeXDを学ぶ
・アニメーションについて学ぶ
企業によって社風など様々です。
ですが今回ここで書かせていただいたことは、どのゲーム開発現場でも確実に必要とされているスキルだと考えています。
入社半年目のひよっこデザイナーの個人的な目線ではありますが、
参考になれば幸いです!
最後まで読んでくれた皆様、ありがとうございました!
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