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【映画レポ】PERFECT DAYS


先日、両親が観てきて、よかったと言っていた映画を観てきた。

役所広司さんが演じる主人公、平山は
東京に住んでいるトイレの清掃員。

冒頭はそんな彼の生活する様子が淡々と流れる。

私たちはトイレの清掃員と聞くと
どんなイメージを持つだろう。

きっとこの仕事をしていれば
他人の汚物や吐瀉物を処理することだってある。

物語の中でも
色んな人々がトイレを利用し、理不尽な出来事もある。
無口な平山に変わって、
それはないぜ~って言ってやりたくなる奴もいた。笑

でも打って変わって平山は楽しそうに仕事をする。
嬉しいと、にやりと笑う。
作業に必要な道具やその収納も使いやすいように自分で改造していた。

ボロアパートに一人で住んでいる平山は、
持ち物も、少しの本と仕事中に拾ってきて植え替えた植物があるくらい。
決して贅沢な暮らしではないのに
とても充実した豊かな日々を過ごしている。

仕事に向かう車の中で、
平山がスカイツリーが見えてきたら
60~70年代のカセットテープを入れて
音楽を流すシーンも好きだ。
カセットテープで音楽を聞いてみたくなった。

姪っ子のニコがこれいいね、Spotifyにもあるかな?
って聞いたら、平山が、んーどうかな、どこのお店?って聞くシーンが
2人とも可愛かった。笑

平山はフィルムカメラを使ってたり
古本屋に行ったりもするし
好きなシーンをあげればキリがない。

今これを読んでくれている人たちにも
観てほしいからなるべくネタバレはせずいきたいけど
この映画を観て感じたことをまとめると、

変わらないように思える毎日でも
変わらないなんてことはないって事。

毎日同じ仕事をしていても
毎日同じ場所に通っていても
少しずつなにか違う。

何も変わらないなんてそんな事あってたまるか!
って無口な平山が珍しく感情を出す台詞も
姪っ子のニコに、今度っていつ~?って聞かれたときに
今度は今度、今は今。
も、一見、大人が子供をなだめる時によく使う台詞だけど
なんかすごくいい言葉だったな。

全然まとまってないけど
こんな奴いねーだろって一言で片付けるのは勿体ない作品だ。
てかそういう事言っちゃう人って、
こんな奴いるいる!っていう映画が観たいの?
事実は小説よりも奇なりって言葉知ってるかい?(落ち着け)


それと今作の面白いところはなんと、監督が日本人じゃない。
ごめんなさい存じ上げておりませんでしたが
ドイツの名匠と言われている、
ヴィム・ベンダーソン監督。

日本が舞台だけど監督が外国人とは
思わせない完成度と、
でもいい意味でこの視点は日本人っぽくないなって箇所が
混ざり合っていてとても面白かった。


忘れた頃にまた見返したい名作です。

皆さんもぜひ!








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