本屋に聞こえてきた食器の音

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本屋に聞こえてきた食器の音

モール反対派ということになっている僕が先日、近所のデパートに入っている本屋で本を物色していた.しばらく目ぼしい本がなくて帰ろうかなあと思った矢先、陶器かガラスだかの食器の音が聞こえてきた.配膳か下膳か、その時に鳴るあの硬く高い音だ.本屋の隣にあるオープンカフェからの音だった.初めて聞いた音ではもちろんなかったが、なぜかその時、豊かな気持ちになった.本を選んだ次はあのカフェで一服しようかしら、という

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「本屋に聞こえてきた食器の音」で考えてみた。

「モール」と調べると「木陰の散歩道」とでてくる。商店街はその意味では散歩道になっている。さらにはアーケード街などは木陰の要素も持っている。

最近のモールの巨大さと内部の温熱環境の不自然さを考えると、その巨大さは散歩道の範疇になく、温熱環境の不自然さ*は木陰のレベルにない。

モール対商店街みたいな対立論争があるようだが、商店街はすでにモールであったといえるし、モールは既にモールではないと言える。

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対象に対する愛情 ー 「本屋に聞こえてきた食器の音」番外編

先日は、会場構成のための設営日でした。

設営に与えられた時間もタイトで、条件も厳しかった。

ま、いろいろと思うところはあったけれど、学生たちも臨機応変に対応しながら、なんとか乗り切った。

そのあと、眼鏡の調整のためにモール内の眼鏡店に寄ったのです(なかなか横浜に出る機会が少ないのです)。と書きかけていたところに、「本屋に聞こえてきた食器の音」とそれへの返信(?)が投稿されていたので、でここか

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湿式と乾式 「本屋に聞こえてきた食器の音」の続きのつもり

「本屋に聞こえてきた食器の音」の続きを考えていて、ワタナベクンの事務所のブログをのぞいた。すると、隈さんのリハビリテーションセンターの記事があった。

部材がドライジョイントされている云々。それに対して壁は湿式塗りべたなんだよねと僕が言ったと続いている。先週研究室で話した事が記事になっていた。

古典建築はウィトルウィウスからオーダーを重んじていた。各部材が厳格に分節されていることが建築の知性だっ

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「本屋に聞こえてきた食器の音」とは開放感

「本屋に聞こえてきた食器の音」ではワタナベクンに悪い事をしたと思っている。食器の音を生活の音と言い換えてしまい、何だか自分のロジックに引き込んだ感じがしたからだ。

ワタナベクンが言いたかったことは、本屋とは直接関係のない音が聞こえてきたこと対する面白さにあったはずだ。

最近見つけたある住宅メーカーのCMではカフェリビングなどと名前を使っていた。要するにワンルームにリビング・ダイニング・書斎が程

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