小さい背中が遠くなっていく
新年明けて早々、腰が痛いだの何もないところでつまずくだの疲れが取れないだのと言っている。
成人の日に言うのもなんだが、こんな大人にはなりたくなかった。
少しずつ、2024年なんだなと実感を得たと思ったら、もう365分の8日が終わる。
人生28年を生きてきたが、最近気づいた。
1年が365日じゃ足りない、どう計算しても足りてない。
設定が甘い。
昔の人、もうちょいがんばれたはず。
最近、今までで1番だらけているかもしれない。
お金がなくて時間はある。
得てしてこうなっているわけではないが、どうも動きたくない。
動くのも考えるのも、だるい。
でも食べることは妥協したくない、そこは全力で体が動く。
かわいそうな生き物だ。
こんな自分を変えたい、変わりたい、少しでも良くなりたいと思っていた最中、小学5年生の弟に、
「ランニングのタイムを計って欲しいから一緒に走ろう」と誘われた。
なるほど、これはいい。
運動になる、弟とも一緒に居られる、時間も潰れる、一石三鳥ではないか。
善は急げ、早速靴下を履き靴を履き、いざ外へ。
1周1.3kmくらいだろうか、それを2周するという。
ごめん、兄はデb…ぽっちゃりだし運動が久々だから、一旦1周だけにするね、と情けなくも背に腹はかえられず声をかけて、いざスタート。
400mほどでK.O
道、こんなに果てしない?
息ぜえぜえする、急に高山病なったかと思った。
弟よ、兄はショートカットします、だから思う存分走ってきてくれ…
と言葉を残して、1人トボトボ近道をして集合場所へ。
ちょうど頃合いだろうと思われるタイミングで戻ると、ケロッとした弟が手を振りながら待っている。
驚いた。
弟の足の軽さにも、そして自分の、ショートカットしてもなお追い抜かれる哀しさにも。
結局そこからはとてもじゃないけれど走れず、ただただストップウォッチでタイムとにらめっこするだけであった。
しかし何がつらいって、もちろん動けないこともつらいが、なによりも、
その後4日ほど筋肉痛が治らず、ただひたすらに下半身のみがだるかったことだ。
「…とまあ、こんなことがあったんですよ〜だからいまもまだ足がだるくて(笑)」
そんなことを話しながら飲んだ新年会。
走るのは遅いくせに酔いが回るのは早く、新年早々お酒を控えようと思ったのは、言うまでもありません。
今年もよろしくお願い致します。