【成功15】自分の人生を生きる （15）努力なしの人生２　『何を選択すべきか？』

マガジン「城北忠明の成功ルール（真実の成功法則）」の第15回です。全27回が順番に続きますので飛ばさずにお読み頂ければ幸いです。（初めての方は自己紹介からご覧下さい）

「自分の人生」を考える上でのわかりやすい基準が、ストレスがないこと（ストレスを感じないこと）だとお話ししました・・・

そして、そんな前回の内容からまとめると、ストレスのない生き方のポイントというのは、
１．やりたいこと
２．自分に向いていること
の２つだということになります。

まずは、「１．やりたいこと」について、詳しく説明していきます。
【※注：これは2015年に公開】

世の中のほとんどの人は、今の状態を手放したくない・手放してはいけないという観念があり、それがすべての前提となって考えています。しかし、これからのトレンドでお話ししたように、今と同じ世の中が続くことはありません。

将来的な流れを考えると、今ある仕事は徐々になくなっていき、会社の半分は倒産、もしくは、倒産しなくてもリストラなどで縮小するのは避けられないでしょう。

となると、自分で実績を出す力があり、会社側から必要とされる人以外は、まともな仕事に残れないことになります。今の生活を守りたいと思ったところで、どちらにせよ、維持するのが困難になるのです。

そんな世の中において、「仕事」や「生き方」というのは、どう選択していけばいいのか？ ここで一番に考えて頂きたいのが、「好き・興味関心」という点なのです。

というのも、好きなことなら自ら学んでいきますし、興味関心があれば続けることができるからです。

そして、これはライフスタイルにも関連してくることです。

はっきり言うと、時流に沿った方が楽な生き方ができますし、流れに逆行するのには苦労がともないます。

だからこそ、もし仕事がなくなったり給料が下がったりして今の生活を続けられなくなれば、もう今の生活に固執せずに、何もかも手放して田舎で半自給自足のような生活をしたり、お金のかからない海外に移住するのもありだと思うのです。

今はインターネットで、どこにいても欲しいものを買うことができますし、無料でテレビ電話もできますし、ある程度の資金を運用すれば最低限の生活費くらいは稼げるので、そこまで住む場所や人間関係にこだわらなくてもいいはずです。

つまり、「自由な時間が欲しい」とか「働きたくない」とかであれば、それだけで目標達成できますし、実際、そんな選択をした方がストレスもなく幸せだったりします。

もっと頑張ってもっと働いてもっとお金稼いで…というようなものは、みんなが同じようにやれば、それなりの結果が手に入っていたから、成り立っていた価値基準です。

もし、今までのように働いてもお金が手に入らないようになれば、人はお金以外のものに目を向け始め、様々な価値観が生まれるようになります。

向かいたい方向が、人それぞれバラバラになってくるので、これからは他人のことなんて気にすることなく、自分にとっての正しさを基準に、自分のルールや価値観で生きていけばいいのです。

これこそが新しい時代の生き方であり、私はこれを伝えたくて、長年メッセージを発信し続けてきました。

昔のように家や車・年収などで人と比べなくても、「自分の人生を自分で選んでいる」というだけで、立派な成功だと言える時代になるのではないでしょうか？

（※ただし、若い人の場合は、例外的にあえて厳しい環境に身を置くのも一つです。というのも、社会に出ていない段階では、やりたいこと以前に、社会で通用するための必要最低限の能力もないので、ある程度は仕事や人間関係の中で、学ぶ時期があった方が将来につながると思うのです。
若さと体力がある間は、24時間365日でどれだけ濃い経験をするかでその先の人生の選択肢も決まってきます。何も考えず、がむしゃらに経験と失敗を繰り返しても良い時期かもしれません）

なお、「１００％やりたいこと」がなかなか決められない場合は、せめて、「やりたくないことはやらない」くらいは考えた方が良いでしょう。なぜなら、それこそが直接ストレスになる原因だからです。

ですので、やりたいことがないのなら、やりたくないことをピックアップしていくと、どうすべきかが見えてくるかもしれません。

また、もしやりたいことが複数あって迷った場合には、「どちらかが絶対できないとすれば、どちらの方が嫌な気持ちが大きいか？」というように、“できなかった場合のネガティブ感情” で比較して考えてみても良いでしょう。

◇　◇　◇

次に、「２．自分に向いていること」についてお話しします。

やりたいことを考えて、やりたいことをしているつもりなのになかなかうまくいかないという人は、“自分に合っていない選択をしている可能性” があります。
（実際、誰かがうまくいったことを真似するよりも、自分が向いていることを選んだ方が早く確実に成功します）

だからこそ、やりたいこと以外にぜひ考えて頂きたいのが、「あなたの価値」という部分です。

原理原則でもお話ししたように、最終的には、人生はあなたにふさわしい結果にしかなりません。つまり、大きな結果を得たいのであれば、あなたの価値を高めなければいけないということになります。

そう考えると、「興味関心のある分野」であれば成長意欲が高いでしょうし、「自分が得意な分野」であれば、価値貢献の度合いが高くなるので有利になってくるのです。

ここで重要なのは、他の誰かにとってどうかではなく、あなたにとってどうなのかです。人には向き不向きがあり、同じ選択をしたとしても、人によって結果は変わります。

だからこそ、どうせならあなたの力を100％発揮できる世界、あなたという価値が必要とされている世界を選択するようにすれば、努力やストレスもなく、スムーズにうまくいくのではないでしょうか？

それこそ、投資で言うところの「波に乗る」ということです。（“自分のトレンド” という言葉にもつながります）

◇　◇　◇

それでは、あなたの価値を考える上で参考になりそうな質問をいくつか挙げていきます・・・

● これをしていれば幸せを感じられること、寝ずにしていても疲れないことは？

● 他の人には苦手でも、自分なら得意だと思える分野は何でしょうか？

● 誰かに必要とされた経験、喜んでもらった経験はないでしょうか？

● 今まで褒められたことや評価されたことは？

● あなたの友人・知人・パートナーは、なぜあなたと付き合ってくれているのでしょうか？

● 過去にあなたを助けてくれた人は、なぜあなたを助けてくれたのでしょうか？

● 他人から見て、あなたはどんな人に見えるでしょうか？あなたの長所や短所は何でしょう？
（直接聞いてみてもいいかもしれません。短所は、逆に長所として活かせる場所があります）

● 自分と似た人をイメージして考えてみて下さい。その人の得意なこと・魅力は？
（自分のことはわからなくても、他人のことなら見えてくるものです）

● あなたは子供の頃、どんな子供で、何をするのが好きだった・得意だったでしょうか？

・・・参考までに、思いつく範囲でいくつか挙げてみましたが、このあたりに「あなたの道」が隠されています。

価値や才能というものは、「自分にとっては当たり前にできるけれども、他人にとっては当たり前ではないこと」です。

自分が周りの人たちとは違っている部分・・・自分では気づかないことも多いので、自分をよく知る身近な人に聞いてみればいいでしょう。

あとは、子供の頃から自然にやっていたこと・できていたことなどにヒントがあるかもしれません。私なら手紙を書くとか、人の相談に乗るとかでしょうか・・・

実は、このようなことがわかると、「楽して稼ぐ」ということも不可能ではなくなります。

というのも、誰にとっても楽なことをしても価値にはならないのですが、他人にとってはストレスだけれども、自分にとってはストレスではないこと（＝楽なこと）をすれば、最大限に楽をしながら他者貢献ができるからです。

「自分の力で生きる」と言うと、大変なことのように考える人がいますが、それはまったく違っていて、むしろあなたにとっては “楽な生き方” になるはずなのです。

ちなみに、これは決して、100点満点である必要はありません。

その価値度合いが “他の人より少しでも上回っていればいい” だけですので、まずは気楽に考えて、先ほどリストアップした質問を眺めてみると、いくつか思い浮かぶものもあるのではないでしょうか？

（どうしても思いつかない場合は、やりたくないこと・向いていないことは？というように、逆方向から考えてみて下さい）

◇　◇　◇

世の中には、様々な立場の人が成功法則のようなものを語っていますが、元々ポジティブな生き方をしてきた一部の人を除いて、それらが「自分には当てはまらない」と感じる人も多いはずです。

（例えば何らかの自己啓発のように、強制的に成功しようとすると、本心では望んでいないことをするという意味で、結果的にマイナスにつながる場合があります）

だからこそ、もしも私が “誰にでも共通して当てはまるベストな成功法則” を言うならば、「その人に合った場所で、その人に合った方法でやること」になります。

つまり、あなたのリソースを１００％発揮できる場所で、実際に１００％発揮すれば、最大の結果は出せる・・・

ということなのですが、これは別に、誰もが同じようにお金を求めなくてもいいし、目指す成功のカタチが何であってもいいのです。

「観念を変えるのは簡単ではない」という話もしましたが、私は正直なところ、誰もが大きなお金を稼げるとは思っていません。

投資に関しては特殊な例外になるかもしれませんが、基本的には「勉強ができる・できない」「運動ができる・できない」のように、お金を稼ぐことにも向き不向きがあり、本音を言えば、向いていない人は “お金のために無理しない方が幸せではないか？” と思うこともあります。

自分に合わないことを無理して続けると、精神的に不安定になったり不安・不満を感じるようになり、平穏な状態＝本来の自分から、かけ離れていきます。

人それぞれ持っている特性が異なるのに、なぜ同じものを求めるのでしょう？ それこそが、誤った刷り込みではないのでしょうか？

違う人たちが、同じ価値基準で同じ場所で、同じ方向に生きようとしていること自体に無理があるわけで、それぞれの人が好きな分野・得意な分野で生きていけばいいと思うのです。

実際、生きる場所を変えただけで、本来のその人自身の力を発揮して、見違えるようにうまくいく人もいます。

そして、これは本質的な見方になってしまいますが・・・

私は、地位や権力・資産というものも、結局は「その人が向いていたから手に入っただけ」だと思うのです。途中のプロセスはどうであれ、結果的に手に入ったということは「本質的には向いていた」ということです。

私も多少は資産を作れましたが、もともと安定志向で堅実な考えなので、投資という分野が向いていたのでしょう。（※そうでない人は投資に向きません）

だからこそ、何かのジャンルで成功すると考えた場合に、「向いている」ということは必須条件だと思うのです。

（※ 好き・興味関心よりも大事なことです。なぜなら、向いていないことをやっていてうまくいかなければ、“好きなことであっても、好きではなくなってしまう可能性” があるからです）

“誰でもできる” という表現はネットでもよく見かける言葉ですが、不思議なことに、それでもできない人が世の中には存在します。

だから現実は、「誰でもできる可能性はある。けれども、向き不向きはある」というのが真理なのでしょう。

・・・とは言え、ここまでの内容を難しく考えることもありません。

というのも、今までの人生を何十年と生きてこれたのなら、誰もが「向いていることは必ずあるから」です。

極端な例を挙げると、もし自分は何もできなくて、助けてもらってばかりだったのなら、「人から助けてもらうこと」に向いているのです。

ただ毎日会社に行って働いていただけなら、「真面目に決められた通りに働くこと」に向いているのです。（＝起業するよりもサラリーマンの方が向いていることになります）

そんなものは価値でも何でもない、と思われるかもしれませんが、現実にはそれができない・ストレスになるという人もいるからこそ、立派な価値になるのです。（※多くの場合、自分の価値は自分ではわからないものです…）

本当に何もない人間が、何十年も生きてこれません。他人や理想と比べれば大したことはないと思っても、先ほど挙げた質問例で考えてみると、少しずつ見えてくるのではないでしょうか？

私は、誰かが優れていて誰かが劣っているというような優劣なんてなく、「人それぞれに価値がある」と信じて、すべての人を尊重しています。

今、人生に迷って不満のある毎日を過ごしている人も、“自分の価値を輝かせる場所が、まだ見つかっていないだけ” だと思っています。

◇　◇　◇

・・・というように、人それぞれの価値が「適材適所」という形で広がっていけば、ストレスが軽減して、生産性も上がり、世の中全体が良くなるかもしれません。

多くの人が “他人の成功” を望もうとするのですが、自分の道ではない方向（＝向いていないこと）を進もうとしてもうまくいかず、何か問題が起こったりして、「その道ではない」ということを教えてくれるはずです。

もし今進んでいる方向が “いばらの道” に感じるのなら、それは自分の道ではなく、別のどこかに “花の道” が隠れているのかもしれません。

そんなサインに気づくためにも、どうか自分自身に目を向けて下さい。

あなたがあなたの人生を生きるために必要なものなんてなく、「必要なものはすでにあなたの中にある」か「持っているリソースの延長に」存在します。

他に目を向けても “他人の人生“ しか見つかりませんが、自分自身に目を向ければ、“自分の人生” が見つかるのです。

そして・・・

最終的なゴールは、誰もが同じような理想を目指すのではなく、「人それぞれにとって最適なバランス」を目指すことになります。

もう時代は変わって、成功はパターン化されなくなりました。ネット起業して億万長者なんかも、夢物語でしかありません。ありきたりな目標を設定して目標に向かって努力するというのは古い考え方となり、これからは、「人それぞれの成功法則・成功パターン」を考えていく時なのです。

◇　◇　◇

さて、長くなりましたが・・・

「自分の人生を生きる」というのを考えた場合に、多くの人が陥りがちな注意点がありますので、最後にこれだけはお話ししておきます。

それは、“自分の素質や才能が、必ずしも経済的な成功に関係するとは限らない” ということです。

なぜなら、そもそも、価値提供して大きな収入を得るような大それたことができる人間なんて、ごく一部だからです。（お金を稼ぐこと自体が、才能の１つなのだから仕方ありません）

実は、「１００％やりたいこと」というのを考えた場合に、“それを仕事にして収入を得ようとするから” 難しい話になってくるのです。

それは、ごく一部の例外として成り立つ理想論であって、１００％好きなこと・やりたいことをやって、都合良く何でも手に入るわけではありません。（＝大好きなことを仕事に、というのは理想に過ぎません）

将来的には仕事という概念も変わってくるとは思うのですが、多少は面倒なことも含まれるから、手に入れることができるのです。

ですので、ここで言いたいのは、何らかの対価を得たい場合には多少のネガティブも受け入れた上で、好きなこと・向いていることの「割合を大きくしていく」ということです。
（100％が現実的ではないのなら、まずは80％でも60％でもいいですし、今現在の仕事の中から、興味関心のある部分を見つけるだけでも変わってきます）

そして、あとは「自分に見合ったレベル」で考えることです。

１万人にできることなんてなくても、価値提供の対象が100人でも10人でもいいし、家族単位のわずか数人でもいいのです。ここで大きなことを考えすぎるから、難しくなってくるのです。

原理原則のトピックでも話したように、現実を見ずに理想だけ追い求めても仕方ありません。まずは小さいところから、「自分は誰に何ができるか？」を考えてみて下さい。

◇　◇　◇

正直、好きなことを仕事にしようとするくらいなら、「何らかの仕事を好きになって楽しめるようにする」とか、「投資で収入を得てから好きなことをする」とかの方が可能性が高く、幸せに生きられるはずです。
（※仮に投資に向いていない人でも、いくつかの投資サービスを併用すればお金を増やすことはできます）

好きなことが収入につながれば理想的なのかもしれませんが、とりあえずは、お金と切り離した方が現実として考えやすいでしょう。

そして、いずれ「すべてはまともになる」と考えていけば、お金だけに固執しても仕方のない時期がやってくるかもしれません。【※注：2020年以降がそうなるのではないでしょうか】

しかし、そうなったとしても、自分の価値を知って「誰か（何か）のリソースになる」ことができれば、人は生きていくことができます。

たとえ一人でも、あなたを必要としてくれるような人がいれば、「価値交換によって対価を受け取ることができる」からです。

これこそが、本当の意味での「どうなっても生きていける安心」であり、だからこそ、あなた自身の価値に目を向けて欲しいのです。

長々とお話ししてきた「自分の人生を生きる」という話はすべて、ここにつながってきます。

私が１０年にわたって、投資とは関係のない内容を伝え続けてきた理由も、ご理解頂けるのではないでしょうか？

投資で簡単にお金を稼ぐだけでは、本質的な人生の向上にはつながりません。生み出した時間とお金は、別の価値に変えていかなければいけないのです。

さて、ここまでをまとめると・・・

まずは「ストレスのない生き方」ができること。そして、さらに、「あなたの価値が発揮できる場所」を見つけることです。

この２つさえできれば、“自分の人生を生きている” と言えるでしょう。

ちなみに、最近になってから急に、「自分らしく生きよう」という類の言葉を頻繁に目にするようになりました。【※注：2015年当時】

実際には、“自分らしく生きたい人” がそれを言うことによって、「自分らしく生きていると思いたい（または収入にしたい）」というケースが大半だと思いますが、たとえそうであっても、一種のブームのように同じことばかり言われ始めると、少しずつ一般には浸透していきます。

そして、最終的には、どうしても観念から抜け出せない人だけが取り残されるようになり、自分の価値基準で生きることも、珍しいことではなくなるはずです。

・・・以上の内容が、「未来永劫続く成功ルール」として最後に残したいメッセージになります。かなり長くなりましたので、できれば何度か読み返しながら、これからを生きる上での参考にして頂ければ幸いです。

★ポイント15＝「やりたいこと・向いていることを選択」

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