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読書が大嫌いだった

本をや文章を好きになるきっかけって
さまざまです。

本屋さんはどんどんなくなっているけれど
スマホでnoteやブログなんかも読めるので、
活字に接する機会はとても増えていると思います。

そんな本を好きになるキッカケを友達がくれた話です

子供の頃、読書が大嫌いだった。

友達のAちゃんは真逆で、本が大好きで、
成績も良かったから比較されることもあった。

Aちゃんに、「本って何が楽しいの?
文字ばっかり、絵もないのに。
本を楽しめるAちゃんが羨ましいよ。
私も好きになりたい。
でも無理」
と話した。

その翌週、Aちゃんが紙をホチキス止めした
手作りの冊子を渡してくれた。

表紙には「美味しそうな物語」と書いてあった。

読んでみたら、色んな小説の、美味しそうな料理の描写だけ
Aちゃんが抜き出して書き写してくれていたんだ。

私はお菓子作りや料理が大好きだったから、Aちゃんは
「料理の描写なら楽しめるのでは」と考えたんだろう。

赤毛のアンのいちご水、
江戸川乱歩の少年探偵団シリーズの中に出てくるお菓子の描写、
宮沢賢治の銀河鉄道の夜のリンゴやチョコの描写、
北大路魯山人の湯豆腐の話は今でもはっきりと覚えている。

そしたら本がみるみるうちに好きになった。

こんな料理があるんだ、
へえー、この料理はこんな風に描写出来るのか!

あーわかるわかるこの感じ!

と初めて文章に共感する体験をした。

今でも私は本を読む。
Aちゃんは途中で転校してそれっきり会っていない。

あの時Aちゃんが私のために物語を選んでくれなかったら、
ずーっと本は嫌いだったはず。

良かったらスキとフォロー、コメントなどいただけたら
大喜びで部屋でジャンプしちゃいます!

それでは、また次回!!

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