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【ドル円160円へ/株は上昇転換へ?】2024年vol.17 4月22日週振り返りと4月29日週シナリオ戦略

今週の話題は、「円安」と「米金利高」

4月26日(金)日銀政策金利決定会合後の植田総裁の会見では、円安をさらに容認するかのような発言で市場に驚きを与えました。4月25日米指標個人消費PCEの結果を受け、米金利は10年債では約4.75%にまで上昇しました。これらの円安加速と米金利上昇によって、ドル円は金曜引けにかけて158円を突破しています。

株式市場は金利高株安でありながらも、先週安値を割ることなく底堅く推移しており、今後上昇の可能性を感じます。今週個人消費だけでなくGDPも発表されましたが、GDPは予想を下振れており、スタグフレーションなのでは?という声も上がってきているので、今後の株式市場の動向も考えます。

今週は円安と金利高、それに伴うドル円と株式市場の方向性について、現状と私なりの今後の方向性について述べます。


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お世話になります。
FXファンダリストのグースGOOSEと申します。

ファンダメンタルズを用いて
相場分析をしているFXトレーダーです。

ファンダメンタルズを扱っており、
金利動向には注視していますので、
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↓ #026 ファンダ編『日銀の利上げについて』①


相場には流れもありますので、
先週振り返りもご参考ください。


①米国経済

インフレ退治が重要課題の1つですが、経済や消費の底堅さが続き、利下げ開始時期が遠のいています。FRBが3月ドットチャートで示した3回に関しては、市場のほとんどは予想しておらず、年に1.2回との見方が多くなっており、寧ろ1回でも嬉しいという状況にも思えます。

今週はFRBが重要視しているインフレ指数の1つである個人消費支出PCEだけでなく、25日(木)GDPも踏まえて今週の指標確認しましょう。

・4月25日(木) GDPなど

1QGDPの速報値は1.6%(予想2.4%)と市場予想を下回り、約一年ぶりの水準となりました、しかし、これまでより少し悪いだけであり、プラス成長であることから、そこまで懸念材料ではないでしょう。

また1Q個人消費支出PCE速報値は3.4%(前回1.8%)、コア値は3.7%(予想3.4%)と市場予測を上回るだけでなく、これまで低水準を維持できずにインフレ懸念が拭えない結果となっています。

今週の失業保険申請件数は20.7万人(予想21.4万人)と安定した水準を長らく保てています。


・4月26日(金) 個人消費支出PCE

FRBが重要視している米インフレ指数の1つPCEは、3月2.7%(予想2.6%)、食品やエネルギーを抜いたコア値は2.8%(予想2.6%)とどちらも市場予測を上回る結果となりました。PCEは原油価格の高騰による影響を受けており、コア値も底堅い消費を物語っていますが、前回値と同じであることから、まだまだインフレ退治の余地は残されています。

・米金利

今週米金利はGDPやPCEを受けて上昇しました。10年債は4.75%2年債は5%と利下げ1回分の織り込み程度まで上昇しています。現在は1-1.5回利下げ程度まで織り込んでいると考えており、これ以上の金利上昇は年内の利下げが難しいとの見解が多くなる必要があり、原材料での金利高を織り込んでいる水準まで来ていると考えています。

・米国株

先週から米国企業の決算が相次いでおり、注目は業績よりも今後の業績見通しに注目が集まっているように思えます。特にMETA(Facebookやinstagram)は業績は申し分なかったにも関わらず、設備投資の増大や今後の企業業績見通しが悪かったことから、一時15%もの下落となりました。一方でアルファベット(googleやyoutube)やマイクロソフトは、申し分のない決算発表となっています。今後のその他半導体を中心とした企業業績や見通しに注目です。

マクロ的な観点では、金利高の織り込みや中東情勢懸念の後退より、株は上昇しやすい環境になってきているように思えます。25日(木)米指標で株式オープン後に下落したものの、先週の安値を割ることなく、反発の動きを見せてきています。残念ながら、先週の19日をDay1としたときのフォロースルーは金曜日には見られず、来週に期待となっています。

株は少し持ち直す可能性はありますが、インフレが鈍化しない環境が長引くことは市場にとって受け入れがたく、企業業績が伴わないと金利高状況下では買われにくいと思います。さらに、テクニカル的に見ても10週分ほどの上昇を2週間で下落していたり、ネックラインを割ったりしているので、下降トレンドの懸念もしています。

今は株式の方向性は分かりづらく、決めつけるのはリスクだということは前提で考えるのが良いかと思いますが、個人的には上昇確率のほうが高いと想定しています。よって来週の株式相場の強さはかなり重要視しています。

また、スタグフレーションの懸念も見かけますが、設備投資の増加や失業率、インフレ率をみても、今後その懸念は想定し、可能性はないとは申し上げませんが、まだその判断には早いと考えています。


日本経済

26日金融政策決定会合では、政策内容の変更はなく、声明文から『国債買い入れは足もと月間6兆円程度』文言が削除され、『国債/CP/社債の買い入れは3月会合での決定に沿って実施』と記載されたことが注目されました。しかし、植田総裁は会見にて、『月6兆円で続けることに反対はなかった』と発言し、今のところ買い入れ額の変更はないとしています。

また、植田総裁は会見にて、『金融政策は為替のコントロールの対象としないが、為替レートは経済・物価に影響する』としたものの、『円安は基調的な物価上昇率に大きな影響を与えていない』と発言し、円安に対する警戒感や緊張感がないという印象を与えました。これらを受け円安が加速し、ドル円は金曜日は158円を突破して引けています。

ここまで円安が加速していることに対する植田総裁への批判が相次いでいますが、インフレ目標達成するまで、円高のために急激に利上げに踏み切る必要はありませんし、あの会見から円安を相当なリスクと考えているようにも思えませんでした。私は米金利安と日本利上げ、為替介入からドル円が年内140円台で推移できる可能性は十分にあると考えております。

日本株は米国同様に推移すると思われ、BOJ後に日本株が劣勢になる状況とは考えていません。また、為替介入などの円高時には先物で一時的に影響する傾向にあることはデイトレ目線では注意しておくとよいでしょう。



ドル円

ドル高円安よりドル円上昇トレンドであることは間違いないのですが、来週は月末であることやGWより、円高の需要はあると思います。しかし、それ以上に金曜158円を突破するなど、投機的な円安も見られており、為替介入警戒感がより強くなっています。

植田総裁会見後に2円急落する瞬間があったものの、レートチェックでもなく、大口先の利確やアルゴリズムによる反応を見せたものと思われ、今後も160円付近では同様の動きに警戒です。

ドル円は年初より18円ほど上昇し、今月で見ても8円弱の上昇幅です。来週に160円となると、年足20円月足10円近くなります。そろそろ私が想定していた為替介入領域になってきているわけですが、テクニカル的に見ても、来週163円までに為替介入はあるものと想定しています。

もう少し細かい動きだと、窓空きが円高の可能性も十分ありますが、来週窓空き後に円安が加速して高値158.450を超えるようだと160円までの到達するとみています。

窓空き後にそのまま円高の動きで調整となって、158.450付近が最高値になる可能性もありますが、160円突破して為替介入が一番火傷しないシナリオかと思います。

※ユーロドルはお休みします。



4月29日週のシナリオ戦略

4月29日週は日本はGWと大型連休ですが、米経済にとっては、FOMCだけでなく、ISMや雇用統計など重要な週となりそうです。

FOMCではパウエル議長のインフレに対するコメントが注目され、このタイミングでタカ的なスタンスをとれば、年内の利下げ確率は怪しくなると思われます。しかし個人的にはこれまでと変わらず、インフレの緩和は順調であるが、労働市場や消費は強い、今後利下げにはまだデータ不足だが利下げは可能であると、中立的なスタンス、ややハト的な発言になると想定しています。パウエル氏は結論ファーストなので、一言目には注目です。

ISMは前回製造で50を超えてきたので今回は注目され、非製造は弱いとインフレ鈍化材料となります。雇用統計も強い指数が続いていますが、中身を見ると疑わしいところもあります。金利高は少し行き過ぎなところもありますので、今週金利安の転換点になる可能性は十分にあると考えています。

米金利がさらに上昇となると、ドル円は160円突破はしてくると思いますので、GW中に為替介入なんてこともあるかもしれませんね。ただし、焦ってトレードしてもいいことはないので、もし予定がある中で為替介入の円高の動きを狙うのであれば、指値でRRを決めたうえで機械的にしておくほうが、せっかくのお休みの間でメンタルにもいいですし、結局はそれが良いトレードになると思います。

今週もお疲れさまでした。



今回もご精読頂き
誠に有難う御座いました😄

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