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【上下する米金利/何故米国株は底堅い?】2024年1月FOMC、米地銀株暴落、雇用統計

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↓ #025 新NISAについて


相場には流れもあります。
先週振り返りもご参考ください。



今週は少し方向性が二転三転したような印象がありますが、大きな相場の流れは変わっておらず、安定した相場が続いています。

しかし米金利を見てみると、
FOMCや米地銀株暴落、雇用統計と
相場にとっては少しあわただしい週となりました。

今後相場がどうなっていくのか、見通しが分かりづらいという声をありますので、少し頑張って書いてみようと思います。皆さんの投資・トレード一助になれば幸いでございます。

米国経済

まず1月31日(水)にはFOMCがありましたが、
同日、米地銀のニューヨーク・コミュニティ・バンクNYCB株が暴落し、それに伴い他銀行株も下落しました。

まずNYCBについて記述いたします。

米地銀株下落

発端はNYCBの四半期決算発表です。
想定以上の赤字を計上し、配当も引き下げました。

予想は2億ドル以上の純利益でしたが、
実際には2億ドル以上の純損失を計上し、
これによりNYCB株は一時45%以上下落しました。

NYCB株

この損失は、
商業用不動産の融資債権に関するもので、
コロナ禍によってオフィス離れや金利高などで
以前から商業用不動産の価格は下落しており、
なにかしらの不安材料ではありました。

しかし今回はサプライズ発表となったこと、
昨年の地銀破綻関連も記憶に新しいことから、
商業用不動産に関する地銀だけでなく、
銀行株全体が下落する事態となりました。

米地銀株指数KBWも
一時6%の下落となっています。

これにより一時は、リスク資産の国債買いにより金利が下落し、ドル売りだけでなく、円・ゴールドも買われました。

しかし、今のところ米地銀暴落リスクとしてはそこまで懸念する波及効果はなく、落ち着いています。

FOMC

今回パウエル発言で着目されたのは、
3月利下げの可能性が低い
と明言したことでしょうか。

QTに関しても次回となりましたので、
相場としてはタカ的に捉えられたことでしょう。

利下げをするには
もう少しデータ確認が必要と考えており、
インフレの鈍化を示すデータが欲しく
最短では2月のCPIは注目されます。

しかし相場は年内の利下げは確信しており、
それが4月か5月になることに警戒していません。

同日に株が一時下落しているのは、
米地銀への影響の懸念もあると思われます。

利下げがどこまで織り込むことができるのか
に注目されていますが、
無理に利下げされなくとも相場が安定していれば、
株価は安定して上昇できることも想定されますし、
今後はそれがコンセンサスとなる気もします。

ここ数年の流れとして、
金利高株安、金利安株高となっていますが、
それはインフレに伴った調整であります。

最近相場に触れ始めた方には
馴染みないかもですが、
金利高は相場にとって必ずしも悪ではなく
金利高でも株高になることも知っておきましょう。

以下は金利とDOW30を重ねております。

こちらは雇用統計後のFedWatchになりますが、
3月利下げの思惑は後退しています。

こうみても年内の利下げはかなり織り込まれ、
株も金利安期待の前借りも視野に入るころかもしれませんので、インフレの再燃には注視が必要です。

FOMCをまとめると、
3月利下げはおそらくないだろうという観測ですが、
2.3月のデータ次第では視野に入るかもしれない。
QTは次回議論されるようです。

次のFOMCはドットチャートも公開され、
年内利下げ見通しが後退する可能性もありますので
少しややこしくなるかもしれませんね。

雇用統計

今週は雇用統計以外にも、
ADPやISMがありましたが、
雇用統計で雇用や賃金があまりにも強く、
全部持っていかれた感がありますね。

しかし冷静に分析すべきこともありますので、
そこもお伝えできればと思います。

主な雇用統計結果
非農業部門労働者数:
35.3万人 予測18.7万人 前回33.3万人
失業率:3.7% 予測3.8% 前回3.7%
前月比平均時給:0.6% 予想0.3% 前回0.4%

予想の上振れだけでなく、
前月を超えるほどの雇用と賃金の強さです。

それぞれのここ1年の推移を示します。

これを見ても米国経済が底堅さが見て取れます。
特に賃金の上昇率はかなり強く、
米金利は上昇しドル円も2円上昇しております。

しかし個人的に危惧している点があります。

先月の雇用統計のほうが顕著でしたが、
フルタイム雇用者数が減少しています。
その代わりにパートタイム雇用者が増加しています。

以下はここ数か月の雇用者数と増減になります。

この背景としては、IT企業のリストラや
かけもちで働く人が増えたことが寄与しており、
特にかけ持ち分は重ねてカウントされています。

雇用者数の底堅さにはそういった背景が
あることも知っておくと良いでしょう。

雇用者を減らすレイオフは
株にとっては買い材料となることがあります。

IT関連企業のレイオフはAI技術の進歩により
効率的な業務が可能になり始めたことを示唆します

だからと言って不景気の足音か?と煽る気はなく、
今のところは頭の片隅において置く程度です。

収入源は1つに限らない働き方は
今に始まったことではありません。

クレカ滞納率も増加傾向ですので、
もし今後の雇用統計でフルタイム雇用者が減り、
パートタイム雇用者が増え続けることは、
不安材料として露呈するかもしれませんので、
今後もお伝えできればと存じます。

米金利

1週間の10年米債利回りのチャートになりますが、
主に米地銀による米金利安で推移し、
一時は年末の安値付近まで近づくも
雇用統計で金利が大きく上昇して終わっています。

いまは米地銀の問題も軽視されていそうですので、
引き続き米金利は底堅く推移すると思われます。

米国株

米国株は米地銀による懸念や
パウエル氏の3月利下げ否定により
一時下落したものの底堅く推移しています。

特に2月2日(金)の雇用統計で金利高にも関わらず
株が好調だったことには戸惑われた方もいるでしょう。

その相関が今後も否定されるわけではありませんが、今回はインフレではなく雇用が堅調だったことで純粋に株が買われる要因になったのでしょう。

しかし今後インフレが上振れするような
金利高では株安の相関は健在と思われます。

これまでのインフレ悪というものが
純粋な好景気でみられるインフレに
シフトする見方も出てくると思います。

総じて暫くは株価は底堅く推移しそうですね。



日本経済


特に今週は取り上げる材料はなく、
相変わらず日本株は堅調に推移しています。

春闘での賃上げ率等も出てきていますが、上場企業ではインフレを超える賃上げは達成できそうですね

ただし物価上昇以上の賃上げを実感する人はまだ少なく、それは実質賃金の低迷にも表れています。

しかしだからと言ってインフレを諦めることはなく、円安も簡単に終わらせる気はないでしょう。

色々考えても日本は格差が広がっていきそうなので、なにかしらの投資は本当にしておいたほうがいいですね。

日本の現状や今後のことなど、
政府の意図など記事にしていますので、
まだご覧になっていない方はご覧ください。


ドル円


日米の金利差は中々急接近はしないことから
ドル円はじめ、クロス円も底堅い状況が続きます。

具体的な利下げや日本のマイナス金利解除時期は
3月も現実的ではないような気もしてきましたので、
2月や3月中旬までは上昇傾向にあるかもしれません。

個人的には148.800高値だけでなく、
150円も超える状況にあると思います。

ただし150円より上は、口先介入ゾーンであり、
今年も実介入が見られるかもしれませんね。

今週は米地銀懸念による円買いも見られましたが、
月末でもあったことも起因していると考えると
来週は円高材料は乏しいと思います。

パウエルの利下げ否定発言や
日本の物価賃金動向を見ても
ドル安円高要因がない状況ですので、
暫くはドル円買いがやりやすそうです。

テクニカルだけのドル円売りは注意しましょう。



2月5日週のシナリオ戦略


まず米軍が3名死亡して以降、
米軍によるイラクへの攻撃が行われています。

2月3日時点で以下の報道もありますが、
現状として相場への影響は分かりません。

月曜日に大きく反応しているのであれば
それを考慮したトレードになります。

今のところはその影響を無視して、
2月5日週のシナリオ戦略を考えています。

材料確認

2月5日にPMIやISMが予定されていたり、
FOMC終えてメンバー発言がありますが、
利下げ見通しに大きな変更はないと思われます。

2月5日週は相場にとっては
つまらない週になると思いますので、
翌週の米CPI待ちの相場になるでしょう。

先週の雇用統計や月曜指標を受けて、
米金利はどこまで強いかを見届けましょう。

その他に決算は続きますが、
特に想定される懸念は少ないように思えます。

ドル円やクロス円が材料なくとも
だらだら買われる可能性はありそうなので、
あまりドル円売りはしたくないと思います。

高値付近の売りは動きを確認予定です。

ドル円想定レンジ 147.500-150.500



今回もご精読頂き
誠に有難う御座いました😄

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