3年目の夏と花火にタピオカを添えて

今日は各地で花火大会が行われていたらしい。気づけば8月。夏も本番なのだろうが、あまりの早さにまだ頭が追いついていないところもある。

僕が住む地域でもわりと規模の大きな花火大会が行われた。基本的には静かな町だが、この日だけは引くほど大勢の人がやってくる。

引っ越してきて3年目。花火大会も3度目だった。1年目は当時付き合っていた女性と、2年目は友達夫婦と、そして今年は友人2人が来てくれてアラサーの男3人で花火を眺めた。まぁ、僕が寂しくて呼んだのだが。

16時前に1人目の友人がやってきた。そういえば3週連続で会っている。仲良しだな。

先週会った時にSwitchのボンバーマンがやりたいという話になり、僕の家にはゲーム機がないので全セットで持ってきてくれた。

「ゲーム機持って遊びに行くとか小学生かよって感じするわ」などと言われて笑う。

あと謎にタピオカを持ってきてくれたので茹でることになった。普段全く料理しないので鍋とかあったか不安になったが、実家から使わなくなった調理道具をもらっていたのを思い出し事なきを得た。

タピオカって茹でるのに1時間もかかるのかよ、という新たな事実を知りつつ、沸騰させた鍋の中にタピオカをぶっこんだ。

2人目の友人もそのあとすぐにやってきたので、茹であがるまで3人でボンバーマンを楽しんでいた。完全に小学生の夏休みだった。久々のボンバーマンは操作も忘れて自滅しまくりアホみたいに笑っていた。

茹であがったタピオカは、ザルに移して冷水でしめることにした。

「これ、どうやって食べるの？」

僕は素朴な疑問を投げかけた。すると「ビールに入れる」という意味不明な回答が返ってきた。

タピオカといえば、あの太いストローだ。しかし100均で見つからなかったらしく、ビールに入れたタピオカをスプーンで食べるという斬新な手法を取り入れた。

結果、不味くはないが美味くはなかった。ビールは普通に飲むのが一番だと感じた。

1本目の缶ビールを飲み干した僕らは近所のスーパーに晩飯を買いに出かけた。普段ではあり得ない人の数。カップルがキャッキャしてるのに正直イラッとした。羨ましい。

お惣菜コーナーで焼き鳥やら餃子やらカロリー高そうなものを選び、追加のお酒も買うことにした。

再び僕の部屋へと戻り、買ってきたお惣菜を肴に酒を飲みながらくだらない話で盛り上がる。なんとも平和で素敵な土曜日の夜。

花火の打ち上げ時刻になり、ベランダの方向に目をやる。隣家が邪魔ではあったが見えなくもない大きな打ち上げ花火。食事を終えた僕らは外へ出かけて花火の方向へ歩いていった。

「出店もあるんだよね」と僕が2人を案内する形で散歩する。しかし人が多すぎたので何も買わずに帰ってきた。雰囲気を楽しめたから良いとする。

「次はスマブラやろう」という話になり、何回かプレイしたが僕はボコボコにされて苦渋を舐めた。ボンバーマンはわりと善戦していたが、ゲームが変わるとここまで違うのかという当たり前のことに気づかされる。

あまりにボコされる僕を不憫に感じたのか、2人は「もう一回ボンバーマンやろう」と提案してくれた。2人とも僕より年下なんだけどね。気を使わせてすまんなという気持ち。

そのまま終電近くまで爆発させまくり、3年目の夏（というか花火大会）は終わりを告げた。

総じてめちゃくちゃ楽しかった。まだ8月は始まったばかりなのに、もう夏を感じ切ってしまった気すらする。

2人を見送って食器を洗っていると、汚れが全然取れないものに出くわした。しかし、よく見るとただの模様だった。そんなことも含めて平和で素敵な1日だなと感じる。

少し話は変わるのだが、昨日アップした記事を2人とも読んでくれたらしく、1人からは「ファジネさんを生々しく感じてゾッとした」と言われ、もう1人には「心配になった」と言われた。力作だったのに。

それでは最後にこの曲を。個人的に夏になると聴きたくなる曲だったりする。Tahiti80で「1,000 Times」

Tahiti 80 - 1,000 Times