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人工的な冷気が苦手で候

玄関のドアを開けたら襲いかかってくる熱波のような外気。「ぐえっ」と心の中でリアクションを取る。夏に対して僕なりのレスポンス。ノーリアクションではかわいそうだから。

季節に対しても優しい男、ファジーネーブル30歳。現在、養ってくれる方を募集中です。

上記の通り、夏の暑さで知能指数が爆下がりしている。そんな状態で仕事をしろだなんて無茶な話だぜと冷房が効いた部屋にこもっていたが、今度は人工的な冷気で体調が悪くなってきた。なんと繊細な体なのでしょうか。

自然な28度とエアコンが作り出す人工的な28度は何が違うのか。調べたらわかるのかもしれないが、僕はとにかく冷房が苦手である。なんなら暖房も苦手だ。

電車や会社の冷房設定が低すぎて羽織りものは欠かせないし、長時間にわたって冷房の効いた部屋にいると体調が悪くなる。

今日は訳あって自宅勤務だったのだが、冷房がガンガン当たる場所に机を設置したレイアウト能力(?)のなさが仇となり、体はだるいわ、頭は重いわ、腹は壊すわで仕事は全然はかどらない。

「どうして僕はこんな状態でも働かなければならないのだ…」

トイレに篭りながら「働かなければ生き残れない」人生を恨んだ。なんて残酷なんだと。なぜ、誰も養ってくれないのかと。

しかし、よくよく思い返してみた。昨夜は家族で集まりオシャレなスペイン系のレストランで晩飯を食したのだが、ビールは飲んだし、ワインも2本空けた。

「もしかして、2日酔い?」

だがもう体調不良の原因など、どうでもよかった。体調悪いんだもの。原因がわかったところで改善策は見つからない。

ひとまず最低限の業務をこなし、僕はソファーで寝転びながら雑誌を読むことにした。

「ただのサボりじゃん」と思われるかもしれない。その通りだ。家は仕事の邪魔をしてくるものに溢れている。僕はそれに屈せずに働けるほど強くはない。

そんな訳でBRUTUS最新号「ことば、の答え。」を読んだ。個人的に面白かったのは日本語ラップの歴史からの考察と、レベッカ・ブラウン(存じ上げなかったけど)のことばは美しい、という企画。

それ以外の企画も総じて面白く、あらためて「言葉」をもっと知らなくては、表現力も高めたいぜと思った。

「暑い」「夏」という普遍的な表現を使えば、伝わるものは伝わるが、文章を綴る上ではもっと言葉を巧く操れるようになりたいなと。なので「今日も暑い」という書き出しになりそうだったところを何とか頑張って表現を変えてみた。

そんな僕の頑張りを手放しに褒めて甘やかしてくれる人のヒモになりたいですね。そんな夏の日の夜。

それでは最後にこの曲を。Shiggy Jr.で「サマータイムラブ」



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