日本最後のシャーマンたち ミュリエル・ジョリヴェ
本書はベルギー生まれの日本学者、ミュリエル・ジョリヴェが著した一冊だ。フランス語圏の読者に向けて出版したものを、逆輸入で日本語に翻訳し発刊された。日本の伝統的なシャーマニズムに焦点をあてており、現代社会においてシャーマンと呼ばれる存在がどのように変遷してきたかを説明している。
タイトルに「最後の」とあるのは、実際に彼女達(ほぼ女性)が生きている世代が今で最後となっているからだ。師弟関係や代々巫女として受け継がれてきた文化は、著者曰く最後の世代となった。著者はイタコ・カミンチ