地の果て式 保育園進級式
息子の進級式が先日あった。
本来入園式だけど入園する園児がいない為進級式。
クラスがウサギからクマになり小動物から猛獣へ変わり強くなった。
クラスといっても別に［クラスごとに何かする］などというものは何一つない。
地の果ての果ての少人数でクラスもクソも何もない。全員で三人だから。
ただテーマカラーがピンクから黄色になりハンガーのマークがウサギからクマになっただけ。
まだ入園していない娘の席を先生が用意してくれて四人子どもが座っている。
ちょこんちょこんとしてて可愛い。
４人のうち２人がうちの子。
進級式は園長先生が一人づつ名前を言って「おめでとう」と言ってくれる。
子ども達も「ありがとう！」という対話式
クマ組○○くん！と言ってくれる中
まだ入園していない娘にも
「妹！○○ちゃん！」と言ってくれた。
令和風 参加型入園式。
その間に他の２歳の子が床を泳いでる。卒園式も泳いでいたから普通の流れだ。
それをみて娘も続けて泳ぐ。
心理現象としてこういうのはある。
意味わかんなくても誰かやってたらそういう風にやるもんなのかな？ってやつ。
サイコろまんちかでもやってたし。まさにそれ。
緩くて平和で最高。
グーチョキパーで何作ろうの歌をみんなでやり、園児一人づつ前に出てみんなの前で自分が考えた何作ろうを披露する。
息子は「右手はグーで左手はパーでたこさん」にしていた。
もちろん娘も飛び入り参加でノリノリ。
「右手はグーで左手もグーで…」と言った後無言になってしまった。即興で考えるにはちょっと２歳には難しい。
絞り出した答えは「雪だるま」だった。
即興コントにしてはよくやった！と拍手をした。
私が口笛が得意なら口に指を突っ込んでピーと鳴らしていた所だった。
15分で進級式は終わった。
その後園長先生と先生と保護者によるなんちゃら委員会がある。
子ども達は向こうで遊んでてもらう。
「去年の予算はこれで実績は〜」とまるで会社。そんな事保護者に必要なのかと思うが真剣に「ウンウン」と頷いて［私はちゃんとわかってます。聞いてます］アピールをする。
ここでバカがバレると困るから今どこを話しているのかわかっている時はそこを指でなぞったりするとより良い。
どこなのかわからなくなったときはページだけ合っていれば良い。キョロキョロしたり紙をバサバサめくるとついていけてない事がバレるから黒目だけカッと横の人のを見るのが良い。
それでは会計をきめます。やってくれる人〜となり私になった。これは非常事態。
さっきの話し聞いてるフリを全力でやっていて聞いてなかった。去年の予算とか理解してた方が良かったんじゃないだろうか。
ココ地の果て永住決定者はこの中で私だけ。他の人は転勤の可能性がある。うちは死んでもここに居座る。ここに骨を沈めるかバラまく覚悟だ。あと５年はこの保育園でお世話になる事が決まりきっている。
やるしかない！！
「みんなでサポートするから大丈夫！名前だけだから！」と言われた。
名前だけ貸して良い事が無い事はわかりきっているが、やるしかない。
早かれ遅かれやるのだからサポートしてあげる！と言われるうちにやっておくのは私のためになるはず。
なんちゃら委員会の最後のページに先生や代理の先生、役員の人たちの個人情報が載っていた。昔の学級文集みたいなやつ。
私は今時こんなもの載せるのかとギョッとするとお母さん達の顔も全員ギョッとしてた。
一人のお母さんが「これ持つの怖い。今すぐここでシュレッダーかけたい」と言い私も！と思う。「ここ先生の好きなタイプとかでいいんじゃないですか」ともう一人のお母さんが言う。
「誕生日に欲しい物ベストスリーでも良い」と私も言う。
来年からはそうしましょうか。と話がまとまった。
その後会計の引き継ぎがあり、ちょっとドキドキした。
だってわたし会計だから。
市役所行ったり銀行行ったり印鑑持ってウロウロするって聞いてたから。
「それもあるけど主にExcel打ち込み…」と言われた。
試しに打ち込むと計算式が入ってない。
「これ計算式入れちゃいますね」と勝手にやるとめちゃくちゃ出来る人感が出てしまった。
日付も毎回 ［ 月 日 ］と打ち込まなければいけずExcelの意味が全くなかった。
「ここも直したい」と入力すると「出来るならどうぞ」と言われる。
今までやっていた人毎回手打ちだったのか疑問に思う。
このExcelなら出来そう
その引き継ぎが１時間半あり終わるとお昼を過ぎていた。進級式15分だったのに。
帰ってから息子はウサギからクマに進化したのが嬉しくてクマっぽく走り回っている。
お祝いのお菓子は渋い袋に入っていた。
卒園式はミスドだったから今回もミスドなら嬉しかったのに紅白饅頭か〜と少しガッカリしたが、開けてみると柳月の三方六というめちゃくちゃ嬉しいお菓子だった。
三方六は美味しいよ。北海道のお菓子だもの。ってみつをも言ってた気がする。
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