見出し画像

【15】町田康とフィッシュマンズが20代の青春だった。

1ヵ月チャレンジ15日目のテーマは「誰かにオススメしたい本・映画・アニメ・ドラマ」です。


かなり書きやすそうなテーマではありますが、少しゲンナリしています。

なぜならめちゃくちゃ書くことがありそうな分、めちゃくちゃ長くなりそうな気がしてるからです。

ボリュームがすごいことになりそうだからです。

だからあえて今日のテーマについてはあっさりといきます。

ただでさえ、長文になりがちな自分の文章に反旗を振りかざすべく。

短い文章で心を揺さぶることのできる人、本当に心からスゲェって思います。


誰かにオススメしたい本

本は割と色々読みます。

なのでその色々を1つ1つ挙げていきたいのですが、今日はあっさり短くいくって決めているので、1つだけ挙げるとすると、町田康の「くっすん大黒」を紹介したいです。

町田康は昔「INU」というバンドで町田町蔵として活動していた人です。

「きれぎれ」という作品で芥川賞も受賞したことがあります。

僕は大学時代にこの人の小説に出会ったんですが、さすがバンドマンの人の文章というか、「どこで息継ぎすればいいねん!」的な、息もつかせぬような独特の文体・リズムに夢中になりました。

自分で小説(のようなもの)を書く時も、どうしてもこの文体になってしまって困った覚えがあります。

それくらい影響力・破壊力が強い、魅力的な文章だったんです。

挙げた「くっすん大黒」もそうですが、僕は彼の作品の中でも初期のものが好きです。

初期作品の共通の特徴としては、「できれば遊んで暮らしたい」と考えて実際にロクに働かずどうしようもない毎日を送っている男が主人公ってパターンが多いです。

そしてその主人公の怠惰な部分や自意識過剰さからくる、他人から見れば滑稽にうつるような行動がやがておかしな方向にスパイラルしてゆく・・みたいなストーリー。

あと周りの人間との掛け合いも本当に面白い。

大阪出身だけあって笑いの要素も随所にみられて、何度も読み返したくなります。

「くっすん大黒」は町田氏のデビュー作なので、初期の町田ワールドを味わいたいならまずはこれから読んでみてほしいです。


誰かにオススメしたい映画

映画も人並みには見る方ですが、正直そこまで精通していないので奇をてらったりすることもできそうにありません。

自分は音楽が好きなので、音楽に関する映画をひとつ。

映画「フィッシュマンズ」です。

フィッシュマンズというのは、90年代をメインに活動していたバンドの名前です。

そのバンドのドキュメンタリー映画。なんと3時間あります!

自分はフィッシュマンズが好きなのでこの映画をみましたが、フィッシュマンズのことを全く知らない人が初見で見るとどんな気持ちになるのだろう?と思いオススメに挙げました。

少し予備知識として入れておくと、ボーカルの佐藤氏は99年に亡くなっています。

幸か不幸かその影響もあり、フィッシュマンズというバンドは過剰とも思われるほどに神格化され、今や海外でも作品たちが評価されているとか。

「神格化されすぎじゃね?」とファンの自分でも思っていましたが、この映画を見て「こりゃ神格化もされるよね・・・」に変わってしまいました。

音楽に文字通り命をかけていたバンド。

今は気軽にサブスクであらゆる音楽を聴けますが、それって音楽を芸術を軽んじている事にもならないかい?なんて極論が頭をよぎってしまうほど、凄まじいクリエイティビティとそのパワー。

一曲一曲に人生が乗っかっているんだって事が本当に可視化されているような映画。ゴッホがひまわりを描いてるいるのをその場で見ているみたいな気持ちになる。

エレキコミック やついいちろう

やついいちろう氏のこの言葉に、本映画の本質が凝縮されている気がします。

ファンだけでなく、いやファンではないからこそ、一度見てほしいです。

見終わったあと、「フィッシュマンズの音楽を聴いてみたい!」とはならないかもしれません。

でも、「いいドキュメンタリー映画を見たなあ」って気持ちには必ずなるはずです。


誰かにオススメしたいアニメ・ドラマ


アニメもドラマもほとんど見ないんですよねー。

なのでオススメしたい作品がほとんどないです。

アニメというかマンガなら多少はありますが・・・。

それは「ファブル」です。

この漫画は天才的殺し屋がある日、ボスに殺し屋を1年休業し一般人として暮らすことを命じられ・・・って、こんな有名な作品今さら僕がオススメするまでもないですよね(笑)


ドラマもこれといってないなあ。

ドクターXは全シリーズ見てますが、こちらも改めてオススメするまでもないほど有名な作品ですし。


・・・・・・・・・・
なんとも尻すぼみに終わってしまった今回のテーマですが、改めて自分はアニメやドラマには疎いなってことが分かりました。

逆に本と映画についてはまだまだ語れることがありそうなので、また改めて書きたいと思いました。

この記事が参加している募集

おすすめ名作映画

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?