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【詩】私たち

 鳥
私は空にいながら、
濁った川の中に泳いでいる魚を感じ取って、 
そこに向かって全速力で降りていける。
たまに魚をつかみ損ねることもあるけど、
ただ空気を切り裂きながら空中をすべっていくその一瞬一瞬に、
「ああ!生きてる」って強烈に思う。

 ひまわり
私はずっと太陽を追いかけてる。
だから私はまだ、自分の影を見たことがない。
後ろは振り返らない主義だけど、いつか自分の影を見てみたいな。
あなたは自分の影のこと、好き?

 空
鳥もひまわりも人も魚も私の中にいる。
だけど私は誰をも所有していない。
独り占めは私の最も嫌うところ。
だけど人々は私から隠れてしまう。
もっと私を見るがよい。
あるようでなく、
ないようである。
私を見てそれを思い出して。
どうか思い出して。

 雲
何にも心配していないよ。
風が導いてくれるから。
ぼくらのあるべきところにね。

 時
ぼくらはいつもありのままの姿をきみたちに見せているのに、
きみらといったら見ているのは時計だけ。
あんなの嘘っぱちじゃないか。
ほら、今も太陽と月と地球が

 今
過去と未来?
それって誰?

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