社内で周囲を巻き込んでプロジェクトを立ち上げるときに大切にすべき12のコト
少しサボってしまいましたが今回は掲題のテーマについて。
事業面でも組織面でも課題だらけの弊社のようなスタートアップにおいては、課題やミッションがトップダウンで降りてくるのを待つのではなく、自ら能動的に取りに行くことがより一層求められます。
その際、取りに行った課題が大きければ大きいほど「どれだけ周囲を巻き込めるか」が結果を出すためには非常に大切です。
この「巻き込み」がうまくいかず、立ち上げたプロジェクトが途中で頓挫したり、いつの間にやら自然消滅してしまったり、プロジェクト自体は継続しているもののあまり成果が出なかったり、といった具合に、苦しんだ経験をした人も少なくないのではないでしょうか。
特に事業と人事の両方を経験した身からすると、人事関連のプロジェクトにおいては、巻き込むべきメンバーが「人事メンバー」ではなく「事業部メンバー」であることがほとんどであるため、一定利害やベクトルが異なる状態からスタートするぶん難易度が高いと感じています。(勿論、人事と事業の利害やベクトルは本来合致しているべきですし、当社はかなり合致している会社だと思います。なので今回はあくまでも一般論として、です)
まだまだ至らぬところはたくさんありますし、これまで数多の迷惑をかけてきたのですが、たくさん挑戦してたくさん迷惑をかけたぶん「社内で周囲を巻き込み、プロジェクトを立ち上げるときには、こういった点を大切にすべきだな」といったことがぼやっと見えてきたので、本記事でそれらを共有出来ればと思います。
なお、細かいことを挙げれば山程あるので、そのなかでも特に意識している12のコトを以下テンポよくお伝えしていきます!
<プロジェクト立ち上げ前>
1、課題意識のギャップを確認する
いきなり組織全体に展開する前に、感じている課題感や立ち上げようと思っているプロジェクトをまずは周囲の何人かにぶつけてみましょう。もしかしたら自身の認識や温度感にギャップがあるかもしれません。
2、確固たる仲間を1〜2人見つける
課題意識にギャップがないようであれば、強く共感してもらえる仲間を1〜2人見つけましょう。プロジェクトをまわすうえで孤独はしんどい。心が折れます。ただし、馴れ合いではいけません。プロジェクトの進行方向が誤ったときに率直に反対意見を言ってくれるような関係性の仲間を1〜2人で良いので見つけましょう。
3、プロジェクトを立ち上げようと思った背景や目的を共有し、メンバーを募る
プロジェクトメンバーを募る際には、背景や目的も丁寧に発信しましょう。その点を雑にすると、そもそも共感してくれずメンバーが集まらない、もしくは認識がずれたメンバーが集まってくる可能性があり、そのあとのリカバリーが非常に大変です。
<プロジェクト立ち上げ期>
4、現状(課題)と目指したいゴールの認識を揃える
課題とゴールの認識にズレがあると、議論や施策もズレるため、プロジェクトにかかる工数が爆発的に膨らみます。逆に課題とゴールさえズレなければプロジェクトメンバーは自走することができ、役割や作業を分担したとしても頻度の高い確認や大幅な軌道修正は不要になり、最小工数で最大効果を生み出すプロジェクトになる可能性が高まります。そのため、最初の現状(課題)と目指したいゴールの認識を揃える手間を惜しんではいけません。
5、役割分担と期待値を明確にする
プロジェクトに関わるメンバーが大人数になった場合、役割とそれぞれの期待値を明確化しましょう。そこに曖昧さを残すと、プロジェクトメンバーの当事者意識が芽生えづらくなります。
6、プロジェクトの意義やビジョンを伝える(感情)
人間は合理性だけでは動きません。最後は感情で動く生き物です。使命感が生まれるようにプロジェクトを推進する意義を言語化したり、プロジェクトに参加していること自体に誇りを感じてもらえるよう、ワクワクするビジョンを伝えることが大切です。
7、メリットを伝える(合理)
6といきなり真逆のことをお伝えしてしまいますが、プロジェクトメンバーの感情だけに甘えるのもこれまた厳禁。それはプロジェクト発足者の驕りでしかありません。このプロジェクトに参加してミッションをこなすことで、メンバーそれぞれにどのようなメリットがあるのか宣言し、そこにコミットするようにしましょう。
<プロジェクト進行期>
8、振り返り期間を設定し、最低限の進捗管理を行なう
プロジェクトの内容やフェーズに合わせて、適切な振り返りの期間を設定しましょう。(タスクの切り出し方に拠る部分もありますが)少しストレッチを効かせて頑張れば進捗を出せる間隔、何か起きたとしてもリカバリーの効く間隔で振り返りの期間を設定することが大切。また過度に管理するのは控えましょう。メンバーのやる気と成長が阻害されるだけです。
9、ポジティブな声を定期的に送り込む
スコープをあてている課題が複雑であればあるほど、プロジェクトは当然大変。そうすると、気づくと不穏でネガティブな空気がプロジェクト内に蔓延してしまいます。出来ていないことから目を背けないことも勿論大切ですが、それと同じくらい出来ていることにも目を向け、プロジェクトメンバーにポジティブな声を送り込みましょう。
10、嫌な仕事は進んで巻き取る
プロジェクトを進めるうえでは、誰もやりたがらないようなタスクや泥臭い作業が宙に浮いてしまうこともきっとあるはず。そういったときこそ、プロジェクトオーナーが率先して巻き取りましょう。個人としてのパフォーマンスだけではメンバーはついて来ません。スタンスや姿勢がプロジェクトメンバーとの強固な信頼関係を構築します。
11、プロジェクト外の人に進捗やメンバーの活躍を伝える
プロジェクトの多くは、そのプロジェクトメンバーだけでは完結せず、最終的には組織や事業部全体を巻き込むことが求められるはず。それを見据えてプロジェクトがただの身内ネタに終わらぬよう(というより興味関心が集まるよう)、伝え方を工夫し定期的にプロジェクトの進捗を伝えるようにしましょう。またその際はプロジェクトメンバーがどんな活躍をしているのか伝えられるとベストです。褒められて嬉しくないメンバーはいません。
<プロジェクト終了期>
12、感謝を伝える
プロジェクト終了時には、当たり前ですがプロジェクトの結果や効果を振り返ることが大切です。ただビジネス以前に人として当たり前のことを忘れないように。プロジェクト終了時にはその結果や個のパフォーマンス如何に関わらず、感謝の想いを言葉にして伝えましょう。プロジェクトメンバーの大切な大切な時間をもらったわけなので。感謝の言葉一つで全てが報われるかもしれませんし、その人の人生が変わるきっかけに繋がるかもしれません。小さなことですが、感謝の言葉は本当に大切。
以上です!
番外編も追記しようかと思いましたが、番外編でもう12個くらい増えそうなのでやめました!撤退ラインを決めること、これもプロジェクト推進においては大切(笑)。
社内でプロジェクトを立ち上げようと思っている方、既にそこに課題意識を感じている方にとって少しでも参考になれば嬉しいです!
次回のnoteも楽しみにしていてください!
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