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花里菜ちゃんの夢は、Flower & Book & Art がテーマの、世界の「食」を楽しめるお洒落なWorld Cafe

子供地球基金をご存じですか?
代表の鳥居晴美さんは、子ども達の心のケアのために、ウクライナにもすぐに飛び、トルコ地震の時にもホテルがない状態でも現地入りされるようなエネルギーあふれる勇敢で素敵な方です。心から尊敬しています。
その子供地球基金が主催の子どもたちの夢を応援するプロジェクト、 Kids Talkにお邪魔してきました。風鳴舎発行人、青田です。
日本での開催は8回目になるそうです。
子供地球基金 https://www.kidsearthfund.jp/

さて、今回の主役はこの4月に中学3年生になった永井 花里菜ちゃん。
花や緑とアートあふれる、美味しいスイーツも食べられて新しい何かと出会える、WORLD BOOK CAFEを作るのが夢ということで、本に携わる身としてはどんなプレゼンが繰り広げられるのか興味津々で出かけました。

花里菜ちゃんはアメリカ・シアトルで生まれ育ち、5年前に東京へ引っ越してきたそうです。
当初は言葉や文化がよくわからず(理解するのは本当に難しい‥)、孤独感や寂しさを感じていたそうですが、そんな辛さを楽にしてくれたのは、本の世界に没入すること、絵を描くことでした。

カフェでお茶やコーヒーを飲み、デザートを食べながら勉強をしたり、読書を楽しむことで、毎日の小さな幸せを感じられるようになりました。

毎日感じられる小さな幸せって、大事ですよね・・・

花里菜ちゃんの作りたいカフェの、プレゼン内容は次のようなもの。

子どもも学生も大人も、心地よく時間を過ごせるミニ図書館のような建物。
棚には様々な言語の本。美しいアートや旅に出たくなるようなトラベルブックや写真集がたくさん。

あと、やわらかい、肌触りのいいクッションがたくさんある(ここがすごく重要!と力説(^^)。
忙しい日々の中で、のんびりエネルギーをチャージできるよう、花と緑があふれる空間。

花と緑があふれる空間

空間の「色」まで考え済みの花里菜ちゃん。earthyな「茶色」がキーカラーの店内だそうです。

”earthy”(素朴な茶色、土色)と、ネイティブの発音で言われた時には
耳に心地よくて、ああ、そういう空間なのね~と、感性の部分で伝わってきました。

earthyな空間

小さい頃に、お母さまがお仕事で海外へ出かけた際、その国の美味しいお菓子を持ち帰ってきてくれたことをきっかけに、異文化に興味を持ったそうです。

スリランカの「ワタラッパン」ってご存じですか?
私は全く知りませんでした。スリランカでは人気のお菓子で、ココナッツミルクと、ハクル(すみません、なんのことやら💦)で作るプリンのようなもの。(ハクルとはヤシの蜜のことらしいです)。
そのお菓子を食べた時に、ほんとに美味しい~!っと思って、そこから「食」を通して、より世界の多様性や広さを感じたいと思うようになったそうです。

ワタラッパンを説明する花里菜ちゃん。笑顔で本当に楽しそうなプレゼン


小さい国の「食」についても伝えたい。
たくさんの「新しい」に触れられる場所を作りたい。
心が次のステージに上がっていく、プログレスしていく、そういう場所にしたい。
触ったり見たり、味わったり、フィールして人は変わっていく、次の段階にいくものだと思っていて、このカフェではたくさんの「新しい」に触れられるようにしたい。
(スウェーデンのセラム、スペインのボルボロン、イギリスのバノフィーパイ、トルコのロクムの写真を見せてくれました(世界の伝統的なお菓子))

私は1つも知らなかった💦世界のお菓子たち

それから、日本の給食の話も出ました。毎日牛乳が出るので、飲んでいたら、毎日お腹を壊すようになって、なんでだろう?新しい学校だから環境が変わったから??としばらく様子を見ていたら、なんと自分は乳糖不耐症だったことがわかったそうです。調べてみたら、日本人の実に3人に2人が乳糖不耐症だということもわかり、そういうことに気をつけたものを提供したいと思ったそうです。
(ちなみに・・コンビニでも売っているオーツミルクが花里菜ちゃんのおすすめ^^「ほんとに美味しいの~!」♡だそうです)

それから、屋上には「子どもも参加できる」ミニガーデンを作る。
学校では、数字を見たりして学ぶより、自分で手で触って感じて、時間をかけて育てる体験、それがほんとに重要だと思っていて。
「触って味わって、新しいものに出会って、というのが本当に大切なことだと思っているんです。それが人生、みたいな」
タネからまいて、野菜を収穫するのは花里菜ちゃんがお母さんと弟君とやってきたことなんだそうです。
屋上で育てて、摘んだばかりのエディブルフラワーやハーブを使ったお菓子を作って、カフェでみんなに味わってもらう。

エディブルフラワーやハーブを使ったお菓子


自分が食べたこともない、見たこともない世界観に触れることで、自分の「世界」が広がる。小さな幸せを味わい、体験できる場所を作りたい。
旅というのは、物理的にいくのももちろんいいけれど、行かなくても、家の中でもできる、お花を育てることでも感じられるもの。
将来は、自分のように「食」を通して世界を少しでも近くに感じたい人、忙しい日々の中でのんびりエネルギーをチャージしたい人のために、花と緑が溢れる癒しの空間で、世界の旅、料理などの本と美しいアートに囲まれた Flower & Book & Art がテーマの、世界の「食」を楽しめるお洒落なWorld Cafeを作りたい。

これが花里菜ちゃんの夢です。
この夢はおそらく、近い将来、必ず叶うことでしょう。

Flower & Book & Art がテーマの、世界の「食」を楽しめるお洒落なWorld Cafe。出来上がったら、みんなで行きましょうね。
もちろん、一人で静かに訪れるのもいいかと。

日常的に。日々の小さな幸せを感じに。

風鳴舎 
発行人 青田恵

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