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The birthdayのLove Rocketsを聴こう

ぼくはTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTが現在進行で好きで、birthdayも全然嫌いではないながらもいかんせん精力的にクラブシーンで生演奏を演る文化と相性が悪くていつの間にかCDを追いかけることも少なくなってしまってたみたいな事情がありました。ヘッダ画像をお借りしています。

タイアップ

3日前に上げられてたというbirthdayのLOVE ROCKETSという歌が急上昇などというカテゴリに勝手にランク付けされていて(勝手な話ですね)、きちんと追いかけていないぼくも知るところとなりました。

なんでbirthdayみたいなTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの時期も合わせればとんでもない年数戦えている人々の歌がランクに入るんだろうと思ったらタイアップがでかかったみたいだった。多分SLAM DUNKが映画かなにかになるのでしょう。

ぼくはSLAM DUNKの漫画やアニメがオンエアされたのを現役で享受こそできなかったものの、再放送かなんかを観て、ああ確かにこの球技で遊びたくなる内容かもしれないと思ったことがあります。

ただその記憶と照らし合わせ、LOVE ROCKETSの歌の内容を思い返すと(先に一も二もなくLOVE ROCKETSを聴き、あとからタイアップだと知った形)おおよそあの球技の歌には思えなかった感があった。確か当時のアニメはエンディングは割と遊んでいた、といいますか別に球技や運動を喚起しなくてもいい感じの歌だったんだけど、それはそれで人気だったらしいことをぼくらは歴史的事実として知っている。

あなただけ見つめてるとか世界が終わるまではから球技を想像しづらい。でも別に悪いことではないだろう。

そこで、LOVE ROCKETSもエンディングテーマとして遣われるならまだわからなくもないんだけど、オープニングだった。PVの最後では意味ありげに出てきた車が想像通りに爆破されて、女が去っていった。おおよそ球技などに縁がなさそうな女です。

birthdayの歌のリリースが結構前だったのもあり、珍しがられたのかも知れないとも思いました。それはそこそこ当たってたけど、LOVE ROCKETSは新EPの最後に収録されている、いわゆるA面ではなかった。もうひとつPVが公開されているスカイブルーも同じだった。ぼくは新EPの限定版に収録されているというステージ映像の歌をひとつも知らなかったことに愕然とした。birthdayは多分どんどん自分たちの中で新しくなっていっているのだろうと思えた。KIKI The Pixyとかが入っていない(演奏されていない)のはともかくとして、今日はなぜか辺りも入っていなかった。

ともあれぼくも藤井健二が入団してからのbirthdayの方が圧倒的に好きなので別にそれはどうでも良かった。PVはさよなら最終兵器のように、ひとりずつフレーズを歌う感じが良かった。ドラムのくはらが珍しく帽子をかぶっていて、スカイブルーではそうではなかった。果たしてスカイブルーのような明るい(それでも暗さは残る気はするけど)歌をStupidがリリースされた当時に想像することができただろうか……とはそれこそなぜか今日は辺りでも思ったので今更です。

暗い部分

スカイブルーについて上の方で話した時に、どこかに暗さを残してる感じと言いましたがこれは童謡のように底抜けに明るい歌をうたうわけはないだろうみたいなロックに課せられたバイアスみたいなものです。

暗さの度合いとしては、かつて動物のお医者さんという漫画で、メイン人の菱沼聖子が言っていましたが「卒業式って晴れ晴れとした寂しさがあるわよね」みたいなものです。

なぜかロック調のうた、といいますかロックの文法で造られた歌をぼくらが聴く時は、なにか裏があるんじゃないだろうかと身構えて聴くことを良しとされてしまう風潮がある気がする……という考えそのものがバイアスなのでくだらないですね。思うがまま聴けばいい。だけど裏側には何かがあるような気もする。

そしてこれも要らないバイアスが働くと余計なことになりますが、青春群像運動アニメの主題歌になるにはマジで歌がマイナー調だから暗い。大統領が~とか歌われている。そもそもbirthdayの歌詞に意味を求めるべきではない(そしてもちろん、RossoもTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの歌詞にも)とぼくは思っているのでどんなフレーズが出てこようとどうでもいいんですが、初めて聴いた人が面倒に感じやしないかみたいな杞憂がある。

大統領という単語を即、世相批判とかに捉える行為にむしろ問題があるので本当どうでもいいわけです。なんならサンダーバード・ヒルズの時点ですでにこの世が青と赤だけで出来ているのであればすべてのビルはないことになり、そんなものは偽物でしかない、と歌われています。

何よりもSLAM DUNK側がゴーサインを出して採用しなければLOVEROCKETS自体がこのような披露のされ方をされなかったかも知れないし、すべてが杞憂な気がする。ビッグタイトルのアニメはほとんど公共事業かってぐらい、あらゆる杞憂をなぎ倒した先に造られる気がする。

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