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リヤシドからmilky milky way

ぼくは初めてブラックラブホールを聴いた折にリアシドという地名があるのだろうな、と思っていました。ヘッダ画像をお借りしています。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANTを構成していた人たちで、寿命で逝ってしまった人は初めてだったのかも知れないと思った。ぼくはbirthdayはともかくTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTで使っていた声とは唯一無二といいますか、命を削っていないと出せないような声であるように思っていた。

それはある種類の覚悟であり……グループを組んで以降、周りの三人ががんがん上手くなっていき、自分はどのように貢献すればよいのかを真面目に悩んだ結果、いつでもあの声が出せるようにならなければならないと思ったのかも知れないと。

つまり酒や煙草を尋常じゃない量繰り返していた、泥酔して恐ろしいエピソードが生まれていたのは、人間という生き物の喉を壊すだけ壊した先に得られる声を造るための裏作業みたいなものだったのかも知れないと。

狼の喉という少女漫画の主題歌に選ばれたカップリングの歌がbirthdayにはありました。この頃のbirthdayをぼくはあまり聴かないが、藤井健二を迎えて以降のbirthdayの歌では必ずしもこうして獲得した歌を披露してはいなかったように思う。LOVE ROCKETSでも随所そのような感じでした。

またぼくはこの喪失感を浅井健一および中村達也にある程度保証されていたことに救いがあった。

ぼくはなぜかさよなら最終兵器がやたら歌いたくなったことが近隣の日々にありました。それは11月のことだった。

同時にデッドマンズ・ギャラクシー・デイズも歌いたくなっていたので歌ったことがありました。それは折しも12/3とか……

そして11/26のぼくはアウトプットの意味について考えていたようだった。

浅井と中村が病気のことについて話してくれていなければ、いわゆる情報のアンテナみたいなものを絶対に立てないようにしているぼくの耳に入ることはなかった。折しもBLANKEY JET CITYを知ったのもTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTよりも先だった。

そして以前も言ったかも知れないが……blacklistとかいうふじてれの番組で無理やりその時の巨大ミュージシャンとして焚き火の前に座らされて話をさせられていた両人についてあれはなんだったんだろうと今でも思う。まるで子供が兜虫と鍬形を戦わせようとしているかのような下品なものだったように思える。さらにロッキングオンあたりのバックナンバーを探していた頃に(情けない趣味だ)ライジングサン初開催か二回目あたりの表紙として浅井、UAと並ばせていたのもあり似たようなことを思ったことがある。

そのように並ばされることに当事者たちはあまりいい思いをしていなかったはずであり、かつて浅井の口からはそのような弁が出ていた気がする。今はそうではないようだ。それは上記ラジオからも伝わった……ように思う。しかしながら暴かれた世界をリリースした頃のTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTは、といいますかくはらと二人では、赤いタンバリンをその日の会場でコピーしていたことがあるくらいBLANKEY JET CITYのことを尊敬していた。尊敬していなかったら後年照井とROSSOを組むわけがない気もする。

小ちゃな花束をお前に送るよ。生身だけで生きていればそれがすべて代わりはない、と言っていたのでぼくは小さな花束を買って来て、SABRINA HEAVENのジャケットに載っている猫を見に行った。たぶんあの猫はアメリカン・ショートヘアなのではないだろうか。

12月が汚れ始めたその時から、とはどういう意味だったのだろう。リヤシドという場所もたぶんどこにもないのだ。


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