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読んでよかった!子育て本おすすめ5選

妊娠中の子宮頸管無力症という症状で24週目〜32週目までの約2ヶ月の間に様々な本を読みました。その中で子育てに役立ちそうだなー、と思った本をこの機会にご紹介します。

1. 92歳の現役保育士が伝えたい親子で幸せになる子育て


タイトルからまず92歳て現役保育士?!という衝撃のインパクトはありますが、内容を読み進めていくと、著者の大川先生が過去行ってきた教育と、今現在行っている「ほったらかし保育園」での教育の差が分かりやすくまとめられています。

具体的に保育園で取り組んでいること、やめたこと、その取り組みに対する子どもたちの反応。

子どもたちの「自由」を大切にしながら、「自立性」を持たせ、のびのびと楽しめるように「安全と安心」を用意している環境が本当に奇跡のような環境だな、と。

私にも3歳の娘がいますが、彼女の好きなこと、やりたいこと、達成意欲みたいなものはなるべく欠かないようにしていた「つもり」でしたが、より小言を挟まないように努めるようになりました。

例えば、一生懸命彼女が作った紙飛行機を「机の上にのって、そこから飛ばしたい!」と言い出したとき。

通常であれば、机の上はご飯食べるところだから、乗ったらだめだよ、汚くなっちゃうし。とか、乗りたい、と騒いでいる娘を抱っこして手助けして乗せてあげたりしていたかも。

でもこの本に出逢って、子どものやる気を削ぐ行動は抑制してみよう、と思い、念のため机の上に乗ると机汚れちゃうから、乗ったら綺麗にしよっかっと、声をかけました。そんなこと言っている間に、娘は自力で胸のあたりまである高さの机によじ乗り、「えい」と紙飛行機を飛ばしました。

地面に立ったまま投げるより遠くに飛んだ!ということを実感し、大喜び。それを見たら机の汚れなんてどうでもいい。笑

余裕を持って彼女に接することで、こちらにも気持ちの余裕がうまれ、本当に親子で幸せになれるを体感されてくれた本でした。

2. ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー


これはイギリスで子育てをされていたブレイディみかこさんの実体験本。いわゆる子育て本、というジャンルではないですが、子供の成長に合わせた彼女の意思決定だったり、親として子供を導いていく姿、子供と対等に接し、子供の想いを引き出してあげる姿など、見習いたいところがたくさん。またご自身も様々なチャレンジをされている日々の様子が描かれており、素敵なお母さんだなーと憧れました。

これから子供の進学だったり、関わりたいクラブ活動、習い事など娘の意思決定を支える場面がいくつもあると思いますが、ブレイディみかこさんのように子供のやる気をそぐことなく、いい方向に導けるようにこちらも知識をつけていかなければならないし、周りに流される意思決定をしないような親になっておきたいな、と自分を見つめ直した本でした。

3. モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方


最近話題のモンテッソーリ教育、レッジョ・エミリア教育に沿って、どういう声がけを子供に対してしてほうがいいのか、というもの。

最近ではよくある子育て本のテーマですが、この島村さんの本では、ほめ方、叱り方のhow to が論理的に書かれており、なぜ駄目なのか、を説明してくれています。

子供とコミュニケーションをとるとき、どこか駄目なところはないか、迷惑をかけていないか、のようなところに目が行きがちな忙殺ママですが、子供たちの行動をもっと肯定的にみてあげて、昨日できなかったことが今日はできるようになっているか、どうやってできるようになったのか、などを観察し、プロセスを重要視することが大切だな、と。

入院していて、娘と物理的な距離ができてしまい、夫と娘の会話をテレビ電話を通して聞いていると、子育てを客観的にみれて面白いです。

ある朝なかなかご飯を食べない娘に対し、「みかんを食べな」「2つでいいからみかん食べて」「みかん食べないと○○だよ」など言いながらひたすらみかんを食べさせようとしていました。テレビ電話で聞いてて、パパしつこい、笑 と思いながら様子を見ていても、食べたくないみかんを娘は食べようとしません。

しばらく遊んで、パパがみかんを忘れたころに、娘は自分でみかんを食べ始めました。

そりゃそうだ、と。

いま、食べたくないみかんを食べろ食べろと言われても大人だって食べたくない。

それを無理に強いるのは、しつけとは違うなーと思い、この本に書いてある条件付きの叱り方、ほめ方など都合のいいように伝えるコミュニケーションはよくないなーと俯瞰して見れたので、退院後は心がけて娘と接しようと思いました。

4. Auオードリー・タン 天才IT相7つの顔


こちらも子育て本のジャンルではないのですが、オードリー・タンさんの人生が書かれた本です。※ご自身によって書かれた自伝本ではありんません

天才っていう言葉が陳腐に感じてしまうほどの驚異的な頭脳をもたれていて、今や世界で最も注目されている大臣ですが、彼女の生き方や考え方、そして彼女自身が彼女でいられる要因は支えていた家族の影響があるなーと思い、子育て本としても参考になるなと思いました。

頭脳が抜群過ぎて学校に馴染めない、身体が弱くて友達と遊べない、いじめられる、高校へ進学しない、など彼女は多くの苦労をしてきますが、その都度家族は彼女の幸せを願ってベストな選択ができるように道筋を用意します。

途中で父親と揉める場面もありましたが、父親が猛反省し、父親自身が家から出て修行のごとく台湾からドイツへ留学するというなかなか裕福な家庭事情はさておき、その父親の姿勢はタンさんに影響を与え、タンさんを広い世界へと導いていきます。

周りと違う、学校に行けない、馴染めない、など「普通」になれない子供に不安や焦りを感じることもあるかと思いますが、逃げ道ではない、別の道を用意しておけるような親になっていたいと思いました。

5. 子育てコーチングの教科書


https://www.amazon.co.jp/dp/B00UV3TNSQ/ref=cm_sw_r_cp_apa_SoKbGb67YVBQ0


コーチング、と聞くとビジネスのために大人がうけるコーチングを思い浮かべますが、まさにそのコーチングのコーチをされているあべまさいさんによる子育て本です。

この本で印象に残っているのは、子供のタイプがどのタイプを知り、その子にあった声掛けをするということ。

本では以下の4つのタイプが紹介されており、家族のみんながどのタイプに当てはまるかを知り、それぞれのタイプに合わせて接し方を変えることが重要とのこと。

コントローラータイプ

プロモータータイプ

サポータータイプ

アナライザータイプ

この4つのタイプを夫と話し合い、お互い一致で娘はプロモータータイプということを認識したので、彼女の意思を尊重できるように接しようと決めました。

スポーツでも、名コーチは相手のタイプを的確にとらえ、同じ内容を伝える場合でも、伝える相手によって言い方を変える、というもの。

なるほどーと。分かってはいてもなかなか実践できていなかったので、新しい学びがあった本でした。

そして、コーチングは決して一方的ではなく、双方向で学ぶことができる、という点も納得しました。日々子供から学ぶことも多いし、ただの一人の女性だった私を母親にしてくれたのも、彼女の、おかげ。最近では叱られることも逆に増えてきて、面白い話し相手です。


まとめ

子育てっていうと、なんか重いものを背負ってしまう感じですが、親の役目は子供の安全を確保し、彼女の最強のサポーターになることだと改めて感じました。

そう思うと、健康で、元気に笑ってくれていればいい、それにつきます。

彼女が1番安心できる居場所でありたい、と。

そのために、自分自身の日々の精進も欠かせないなーと気を引き締めた入院生活でした。

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