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『星の王子さま』を読みたくなった夜。だいすきで愛おしい人。【読書感想文】

『星の王子さま』を読んでいたんだ〜。
急に読みたくなって、なんとなく本を開いた。
誰かのウケウリなんかじゃない。
自分の意思で。
恐らく、心のどこかで欲していたのかもしれない…
昔読んだ時は、何故だか『解読したい』気持ちでいっぱいで、むずかしくて混乱して、投げ出したくなってしまった。
今日は、何も考えずに開いたので、感情が揺さぶられ過ぎてしまって、目頭が熱くなった。


本当にだいすきで。愛おしい。

(※今回は、感想文というより、少し昔を思い出してしまったお話です。)


『いちばんたいせつなことは、目に見えない』

出典:『星の王子さま』


見えない絆。
見えていたはずの絆。
振り返っては心が動かされて、笑ったり、怒ったり、急に寂しくなったりするんだ。
そこには確かに愛があったはずなのに、いちばん大切な話をしてこなかったせいで、なにも理解することができなかった。通じあうことができなかったんだ。


ほんとうのところは、だれにもわからない。

誰にも言えないよ…。

心が通じていると思っていた。
でもそんなことはなくて、ふとした時に閉じてしまう。
いつも扉を叩いて、『開けてほしい』とお願いしていたのは私の方だった。
訪ねていったのに、閉ざされていたり、時には『Please Don't Disturb』と札をかけられている。
何度行っても、広く開けて迎え入れてくれることは無かったよね。

なんだか、そんなときのことを思い出してしまって、胸がきゅう…っと痛くなった。

どれだけ傷ついていても、伝わらないこともある。
気づいてほしかったわけじゃないんだ。
だけどね、たくさん傷つきたいわけじゃなかったんだよ。
浅い傷を何度もつけられて、跡になってしまったの。
もう元には戻らないし、後になって奥底にまで届いたものもある。
言葉ひとつひとつを受け取りすぎて、もう疲れてしまったよ。

おやすみ。


わたしたちは『しあわせ』にはなれないけれど、あなたとわたしはそれぞれで、『しあわせ』になれるはず。


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