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いつも気になる、アレンジの許容範囲

お花のアレンジメントをネットで販売していると気になることがある。

商品写真は現物ではないこと。

最初の1点は、現物になる可能性が高い。けど、その先は全く同じにとはいかない。それは、仕方のないことではあるけれども、どこまでがその商品の許容範囲とよべるか迷う時がある。

もちろん、お花の種類を同じにするとか、本数を同じにするとか、基本的なポイントは押さえているとして。自然に咲いている花をドライにしたようなお花だと、同じものを揃えるのは難しい。というか、全部違うもの。それに合わせていくとなると、必然的に周りのお花も違ってくる。どこまでやって良いかの境界線がずれているかもと思って気になることが多々ある。

問題は、それを買ったお客様がどこまで”よし”としてくれるか。
多くの人は、理解して買ってくれているんだと思うし、今までクレームを入れられたことはない、けど、考えてしまう。

このお花入れたら、やりすぎかな?
写真のイメージとちょっと違うかな?
でも、入れた方がまとまりがよくて可愛いとなったら?

ほんとは、毎回作って写真撮って1点ずつ確認してもらうのがいいんだけれども、手間と時間と、諸々、諸事情によりそこまではできてない…笑

同じものが注文されているけれども、時期によって、タイミングによって同じようにとはいかないもの。そう、同じ商品でも、実は全て1点モノ。

全部違って、全部良い。

それが良いところでもある。けれども、量産品ということになってくると悪いところにもなる。商品説明などに注意書きはしてるものの、考えてしまう点ではある。

その点、実店舗ならばいいなと思うことがある。
ひとつひとつを見てもらえるから、ほんのちょっとの違いでも好きな方を選べて納得して買ってもらえるというのは、安心できる気がする。


今回は、いつも作っているリングピローをまとめて作る機会があったので、考えてしまった。お客様が満足するアレンジとはどんな範囲だろうかと。

ひとつひとつ表情の違うお花、全体的なまとまりや華やかさも、それぞれ違う。
だから、バランスを見てうまくまとまるように、足りない要素を詰め込んでいく。お花は、それぞれに美しい色をしていて、どれも可愛いのだけれども。私の思う可愛いを感じて、わかってくれると嬉しいのだけれども。。。

そうではないときもあるのは当たり前だから、考えてしまう。。。

お花に様々な色形があるように、人の心も受け取り方は様々。
なので、正直、送ったあとも気に入ってくれるかどうか、とても緊張していたりする。笑
受け取りの連絡やレビューがくると、どうだったかな、と心配で気になってみてしまう。そして、喜んでくれているんだとわかれば、ほっと安心する、安堵する。よかったなぁとしみじみ、思ってしまう。なんていうか、とっても気になる笑

でも良いものを、喜んでくれるものを届けたいと思うのは、ものづくりをしている人なら皆同じではないかと思う。

”写真と多少は違う”

その範囲もどう感じるかは受け取り手次第。
結果がわかるときもあれば、わからないときもある。

だとしたら、私は、やるべきことを全力でやるしかない。
誰かは可愛いと思わないかもしれないけど、少なくとも私は、”可愛い”と全力で言ってあげたい。そういうものを提供していきたい。

可愛いからといって、その商品の域を超えてまったらそれはそれでまた違うとなってしまうので、許す範囲でその商品のイメージを全うしたい。

あいまいな境界線のなかでも、心情に惑わされず、商品としてのイメージを見極めて、私はきちんと選択をしていかなければならない。迷いながらも悩みながらも。できるなら、その時のベストと思える選択を。

そしたら、いつかは、これで完璧!
って胸張って言える時が来るのかも知れない。
そんな日は来ないかも知れないけど、その時々の判断には迷いがなくなる日がくるかもしれない。笑

その時々のベストを求めて、判断して決めていくのは自分でしかない、ってことかなと気持ちも新たに取り組んでいきたい今日この頃です。
何事も、鍛練、まだまだ修行の日々ですね。






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